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【AVCメーカー各社に聞く! 新春アンケート第4回】

公開日 2001/01/01 17:54
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● Senka21新年号よりお届けする「有力メーカー各社に聞く2001年」。
2番目の設問は、「様々な変化要因を背景にして、2001年の国内需要をどのように予測しますか。有力商品とその動向についてもお聞かせください」である。この設問についての各社の回答の、第4回目をお届けする。

●アイワ
BSデジタル関連商品に注目。ハードとソフトの提供が成功のカギ
 2001年も先行きの不透明感から、引き続き景気及び消費需要の本格回復は望めない。しかし、買い替え、買い増しの潜在的な需要は高まっており、また、コストパフォーマンスの高いものや新しい使用価値を見出せるものに対しては、消費者は投資を惜しまないことから、国内需要については堅調に推移するものと期待できる。
 当業界では、やはりBSデジタル関連商品の立ち上がりと普及動向が注目される。デジタル社会への変革は不変の流れとはいえ、老若男女を問わない、あまねく大衆をひきつけるハードとソフトの提供が成功のカギを握っている。

●LG電子ジャパン
複雑な社会背景により需要は多様化していく
 情報化社会、高齢化社会、少子化…、今の時代ほど社会の複雑化が認識できる時期はなかったか。当然、このような社会の中に需要が眠っている。社会が複雑であるがゆえに多様化していく需要に対応するため、例えば、第2次ベビーブーム層の新婚夫婦の急増に合わせた製品の開発が進むと予想する。この層はまたデザインされた製品に子供の頃から慣れ親しんでおり、同じ機能の製品でもデザイン面が際立った製品も多く登場してくると予想する。特にビデオは、オーディオ製品がそうであったように、カラフルで個性的な商品が続々発売されるはず。
 最後にITの発達で、インターネット人口は大幅に増加しており、マーケットとしても無視できない大きさに成長している。

●オンキヨー
カテゴリーの壁を越えてシアターは一般へと広がる
 2001年の国内需要は、元来のオーディオやビジュアルといったカテゴリーの枠を越えたAVCの融合化が一層加速すると考えられる。ミニコンポ製品においては、その中心となるMDプレーヤー搭載型1ボックスシステムが普及期に入り、さらに低価格化が進行すると思われる。その台頭として、DVDプレーヤー搭載型やPCとの互換性機能を装備した製品が付加価値製品となることが考えられる。ホームシアター製品は、2000年12月から開始されたBSデジタル放送とDVDにより、AVマニア層から一般ユーザーへ普及が拡大すると考えられる。特にBSデジタル放送対応型AVアンプとDVDプレーヤー&AVアンプの1ボックスシアターシステムが中心になると思われる。
 一方、セパレート型のDVDプレーヤーや従来型のAVアンプは、さらに低価格化が進むとともに、一部のマニア層への需要に限定されていくと思われる。

●キヤノン販売(ビデオカメラ)
誰でも使えるIT商品。そのポイントは3つ
 景気の低迷が長期に及び、なかなか抜けきらない状況が続く中でも、IT技術・PC関連の国内需要は、これからが拡大時期と考えられる。特に一般ユーザーがIT技術の恩恵を得るハードウエアはこれから益々多様化する。情報通信関連商品・映像関連商品・PC関連商品は、2001年にさらに市場を拡大するだろう。
 ユーザーのライフスタイルの多用化に伴い、需要を拡大するためには、@小型軽量:「いつでも」「どこでも」使うことができること、A簡単操作:「誰でも」簡単に操作できること、Bコストパフォーマンス:しかも価格に見合った商品であること、が商品動向において重要なポイントになると考えている。誰でも使える小型・高性能なIT関連商品がKEYとなるだろう。

●ケンウッド
ネットワーク化とともにボーダーレス化が進む
 インフラの変化に対応する製品として、BSデジタル関連機器の需要が高まる。また、ネットワークのインフラ整備が進むに従い、ネットワーク対応型製品の需要が高まることが予想される。さらに、既存製品のボーダーレス化が進み、複合型製品についてもある程度需要の高まりを見せる。

●三洋電機
BSデジタル関連が大伸長しテレビ市場は好調に推移する
 カラーテレヒは、台数ベースで微増・金額ベースで増加と予測。アナログテレビの価格低下は続くが、BSデジタルテレビ・チューナーの大幅伸長で単価アップとなる。有力商品はBSデジタルテレビ・チューナー及びPDP。その普及のためには、商品ラインナップの多様化と放送番組の充実が不可欠。

●シャープ
BSデジタル、DVD、液晶テレビがけん引
 BSデジタル関連機器、DVD、液晶テレビが大きなけん引役になると思われる。これら商品により、2001年の市場も伸長が期待できる。
                             (Senka21編集部)

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