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<EXPO/AV>シャープのブースは1ビットオーディオ大展開

公開日 2000/11/18 13:54
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ついに1ビットミニコンポ登場(左)、5.1chも1ビットだ(右)
●シャープは1ビットアンプという独自の新技術をかかげ、希望に燃えている。とくに派手なディスプレイで気を惹くわけはないのだが、なにか他のブースにないエネルギーを感じた。

1ビットアンプというのは従来の音声増幅の方法とは根本的に異なる方式で増幅を行うもので、理論上、デジタル特有の情報損失が発生せず、より原音に近い状態で再生音が鳴らされるというものだ。アナログが持っている原音再生の良さを、よりクリアでノイズレスに実現することができる、画期的な技術だ。

もちろん、新技術が本当に成熟するまでは時間がかかるから、現時点で完璧に理想の機器ができあがっていると言うことはできないかもしれない。しかし、そうした新技術を一部のマニアのためのハイエンド・マーケットに留めず、セットで10万円を切るコンポにまで下ろしてくれた事はおおいに評価したい。民衆の中に浸透してこそホンモノの成果だからだ。

100万円の1ビットアンプが発表されたのは昨年であったが、今年はAVサラウンドの流行を受け、5.1chに対応する1ビットアンプ・システムが参考出品されていた。これは1ビットアンプを3台積み重ね、その中の1台で全3台をコントロールするというもの。3台のうち、1台にだけボリュームつまみが付いている。色が黒くなったのも、AVユースを意識してのことだそうだ。(伊藤竜太)

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