HOME > ニュース > インターネットでハイビジョンが見られる? 松下電器が実験を公開

インターネットでハイビジョンが見られる? 松下電器が実験を公開

2000/11/17
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●インターネット上での動画配信が徐々に増えつつあるのはご承知の通り。とはいえ、その多くは転送レートが低く、DVDや高画質放送の画に慣れてしまった目には、少々物足りなかったのも事実。だが、いま盛んに唱えられているブロードバンドが実現すれば、ネットを介してハイビジョン映像を見ることも可能になる。17日まで開催していた「Inter BEE」でも松下電器など数社が伝送実験を行った。以下は松下電器のプレスリリースからの抜粋。

---

松下電器産業株式会社は、朝日放送株式会社(ABC)、NTTコミュニケーションズ株式会社、NTTスマートコネクト株式会社と共同で、11月15〜17日に日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催される国際放送機器展(Inter BEE 2000)のPanasonicブースにおいて、広帯域インターネットを利用したHDTVデジタル信号(DVCPRO HD圧縮データ)の伝送実験を公開します。


実験の概要
今回の公開実験は、朝日放送からのHDデジタルカメラで撮影されたライブ映像=HDデジタル信号(ベースバンド、1.5Gbps)をDVCPRO HDコーデックユニットAJ-HDP151を使用してDVCPRO HDデータ(フレーム内DCT圧縮、100Mbps)に圧縮し、開発中のDVCPRO HD IP伝送ユニット(参考出品)でパケット化して広帯域インターネットで伝送するものです。

幕張メッセ内のPanasonicブース側は朝日放送から発信されたDVCPRO HDデータを、同じくIP伝送ユニット、HDコーデックユニットを介して低遅延で大型プロジェクターに投影されます。
また、会場からのPC端末からのリクエストに応じて、朝日放送内に設置されたHD/SDマルチフォーマットDVCPROサーバーからHD映像が、また朝日放送の報道情報端末からの操作でニュース素材が伝送され、映像と同時に送出指示もインターネットを介して行えます。

また、同時にサーバーからの映像は、REALエンコーダーによってインターネット端末上のREAL PLAYERで再生することができ、同一素材を放送とインターネットで同時配信するというマルチユース型の新しい放送サービスとして実演します。

---
我が国の通信インフラさえととのえば、ビデオオンデマンドでハイビジョン映画を楽しむ日は意外と近そうだ。(AV REVIEW編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク