2022年登場の最新モデルが一挙勢揃い

<TIAS>ラックスマン、初の本格ネットワークトラポ「NT-07」来夏発売。フルバランス構成旗艦プリ「C-10X」も

公開日 2022/10/28 16:07 編集部:川田菜月
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「2022東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)」が、本日10月28日(金)-30日(日)の3日間、東京国際フォーラムにて開催されている。本項ではラックスマンの展示内容をレポートする。

午前中から試聴に多くの人が集まっていた

ラックスマン(ガラス棟4階/G408)



ブースでは今年登場した新製品を中心としたサウンドデモを実施。試聴システムには「オーディオ銘機賞2023」で金賞を受賞したフラグシップアナログプレーヤー「PD-191A」や、同アワードで銀賞受賞のSACD/CDプレーヤー「D-07X」、プリメインアンプ「L-507Z」などを中心に、TIAS開催日に情報解禁となった新フラグシッププリメインアンプ「L-509Z」や、参考出展のプリアンプ「C-10X」といった今後登場する最新機種も使用する。スピーカーはFOCALの「Scala Utopia Evo」「Sopra N゜2」などを組み合わせる。

SACD/CDプレーヤー「D-07X」

取材時はFOCAL「Diablo Utopia Evo」と組み合わせ

「PD-191A」は先日発売開始となったばかりのベルトドライブ式アナログプレーヤー。価格は99万円(税込)となる。前面にローズウッド色・光沢仕上げのウッドパネルをあしらった低重心なデザインも特徴で、「ラックスマンが考える一体型アナログプレーヤーの集大成モデル」としている。

「PD-191A」99万円(税込)

本機にはサエクと共同開発した完全新規設計のユニバーサルトーンアーム「LTA-710」を搭載。アームベースは交換可能で、オプションによりSME3009やオルトフォン、サエク、FRなどの装着もできるなど、拡張性の高さもポイントとなっている。

「L-509Z」は“ワンボディセパレート”の思想を追求したという同社プリメインアンプの新フラグシップモデル。独自開発の増幅帰還回路「LIFES(Luxman Integrated Feedback Engine System)」を、初めてディスクリート構成のプリアンプとパワーアンプの両回路に搭載した製品となる。

「L-509Z」

音量調節機構には、よりスムーズで精緻な88ステップの音量調節を可能にする電子制御アッテネーター「LECUA-EX」を採用。出力構成は3段ダーリントン4パラレル・プッシュプルで、定格出力240W×2(4Ω)/120W×2(8Ω)のハイパワーを実現している。12月に発売開始予定で、価格は99万円(税込)。なお、本イベントでの試聴にはプロトタイプを使用しており、発売に向けてここから最終調整していくとのこと。

来年登場予定とする2つの新製品を参考出品。一つは、現在の同社製ステレオパワーアンプ旗艦モデル「M-10X」と対をなす、フルバランス構成のフラグシッププリアンプ「C-10X」だ。本機もまた、M-10Xや上述のL-509Zと同様に独自開発の増幅帰還回路「LIFES」を搭載。音量調節には「LECUA-EX」を採用し、0.5dBステップで音量調節できる仕様となる予定だ。来年春頃登場予定で、価格は150万円以降になる見込みという。

「C-10X」

もう一つは、ネットワークトランスポート「NT-07」。昨今注目のカテゴリーにラックスマンからいよいよ新製品が登場する。なお、以前より開発は進められていたものの、市場を取りまく環境変化の影響を受け、内部パーツの調達など予定よりも時間を要したとのことだが、その分ICチップなどは最新スペックのものを採用することができているという。発売開始は2023年夏頃を予定しており、価格は60万から70万前後の見込み。

ネットワークトランスポート「NT-07」

参考出展のため仕様の具体は明かされていないが、「さまざまな高音質ストリーミングサービスに対応する」とアピール。また、HDMI端子搭載でテレビやBlu-rayディスクの音声も接続可能だとする。このほか別売のリモコンからの操作に対応するのに加え、専用アプリを用意し、スムーズで快適な操作環境を実現するとしている。

FOCALの各種スピーカーも並ぶ

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