MOON初のスピーカー「VOICE22」も登場

<HIGH END>エソテリック、旗艦ターンテーブル「Grandioso T1」お披露目/モニターオーディオ50周年モデル「Concept 50」

公開日 2022/05/21 17:56 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ドイツ・ミュンヘンで開催されているハイエンドオーディオの祭典「ミュンヘン・ハイエンド」。連日大きな賑わいを見せており、久しぶりの再開に話が盛り上がる場面も多く見られた。ここでは、エソテリック、MONITOR AUDIO、SOUND UNITED、MOON by simaudioのブースを紹介する。

【ESOTERIC】
エソテリックは、ブランド初のアナログプレーヤー「Grandioso T1」を世界でお披露目。インターナショナルオーディオショウではターンテーブル周りの部分が公開されていたが、全体像が初めて公開された形となる。

エソテリックの「Grandioso T1」の全貌が初お目見え!

エソテリックブースの様子。スピーカーは独特な形状が特徴のZINGALIの「Client Evo 3.15」というものを使用。ティアックのラインアップも展開されていた

ヘッドシェルにも「Grandioso」のロゴが彫り込まれていることが特徴で、ここまでこだわっての作り込みであることをアピール。ただし今回のショウでは音出しはできておらず、どんな出音になるのか期待が高まる。

ヘッドシェルにも「Grandioso」の文字が

【MONITOR AUDIO】
モニターオーディオからは、非常に挑戦的なフラグシップスピーカー「Concept 50」が初登場。ブランドの創立50周年を祝う非常に重要なモデルとなっている。

モニタオーディオ50周年を記念する「Concept 50」

ツインタワーのような独特な形状が特徴で、中央のユニットは真ん中に新世代となるMPDトゥイーターが1基、その周りに6つのミッドレンジという構成。ウーファーは2本のツインタワーの中央に2基ずつ取り付けられており、左右の力をキャンセリングするように設計。「理想的なワンポイントスピーカーとなることを意図」して設計されたという。

中央のトゥイーターの周りに6つのミッドレンジが取り付けられている

写真では分かりづらいがツインタワーの真ん中にウーファー2基が左右に設置される

そのサウンドは、耳障りやひっかかりが皆無で、不思議な浮遊感のある世界に導かれる。それと矛盾するようだが、切れ味は鋭く、だがそれは厳しさや冷たさではない温かみを持ったもので、奇抜な見た目に反して非常に自然かつ空気感豊かなサウンドという印象を感じた。

開発を担当したチャールズ(左)とマイケル(右)

また、こちらも限定モデルとして「Silver 100 Limited Edition」も登場。今回の50周年のバースデイカラーがグリーンということで、「Concept 50」のグリーンモデルも合わせて展示されていた。

「Silver 100 Limited Edition」も登場

【SOUND UNITED】
Sound Unitedグループは、同社が取り扱うブランドによる大ブースを設営。マランツ、デノンはもちろん、Classe、POLK AUDIO、Bowers&Wilkinsなどを組み合わせ、さまざまなシステム提案を行っていた。

マランツの「CD60」と「MODEL 40n」の組み合わせ

DENONとPOLK AUDIOを組み合わせたシアターシステムも展開

マランツからは新製品「CD60」が早速お披露目。マランツの新デザインシリーズの一つで、「MODEL40n」とのスタイリッシュな組み合わせを展開。デノンからは900番シリーズとプリメインアンプ「PMA-1700NE」などが登場していた。またPOLK AUDIOのシステムなどと組み合わせたサラウンドシステムも展開、実際のライフスタイルに沿ったブース設計を行っていた。

DENONの新製品900シリーズとプリメインアンプ「PMA-1700NE」も

POLK AUDIOのブース

もちろんBowers&Wilkinsからは「800 D4シリーズ」が勢揃い。カラーバリエーションもすべて取り揃え、来場者の高い関心を集めていた。

B&Wは「D4シリーズ」全モデルがもちろん登場。カラバリに対する関心も高い

【MOON】
カナダのオーディオブランドMOON by simaudioからは、今回ブランドとして初のスピーカー「VOICE22」が登場した。

MOONのブース。プレーヤー「390」とプリメイン「330A」というシンプルなシステムで構成

開発の背景についてコスタ氏は、「これまで我々はアンプやCDプレーヤー等のエレクトロニクスに注力してきましたが、様々な国のディーラーさんから“MOONのアンプに合わせるにはどこのスピーカーが良いのか”と尋ねられることが増えてきました。そこで、MOONのサウンドの理想を皆さんに知っていただくためにも、思い切ってスピーカー開発にも力を入れることにしたのです」と語る。

2019年にMOONの工場訪問に行った際にも快く出迎えてくれたコスタ氏

ウェーブガイドの設計にこだわり、部屋全体に音楽が満たされるようにこだわったほか、底面にはソフトな特別なフォームを貼り付けることで振動対策にも力を入れているという。コスタ氏は、「まずはこのVOICE22を皆様にご体験いただき、その反響を踏まえてより大きなサイズなども検討していきたい」と語ってくれた。

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