20年以上続く共同開発の成果を出展

マークレビンソンのプレミアムオーディオを搭載。レクサス「NX」のデモカーがお披露目

2022/03/16 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ハーマンインターナショナルは、この度開催した春季新製品内覧会にて、Mark Levinson(マークレビンソン)の“プレミアムサラウンドサウンドシステム”を搭載したレクサス「NX」のデモカーを参考出展した。

マークレビンソンのプレミアムオーディオが搭載されたレクサスのデモカーを試聴

マークレビンソンとレクサスのコラボレーションはすでに20年以上にも渡る。その背景には「レクサスをお求めになるお客様に相応しい、音質にもきちんと納得してもらえるオーディオシステムを作りたい」という思いがあり、共同開発を続けてきたという。

今回の「NX」では、ヘッドユニット部以降、デジタル出力〜DAコンバーター〜アンプ〜スピーカー部まで、すべて「マークレビンソン」が責任を持って音質チューニングを行ったという。スピーカーについては、マークレビンソンはホームユースとしては提供していないが、傘下にJBLなどを抱えるハーマングループ全体で技術サポートを行い、“マクレビ”サウンドを徹底追求しているとのこと。

大型ディスプレイで楽曲選択もスムーズに行える

96kHz/24bitまでのハイレゾ再生に対応し、全部で10基のスピーカーユニットで構成。トゥイーター/ミッドレンジは、フロントダッシュボードの左右および中央に3基、前後左右のドアにそれぞれ1基ずつ搭載されている。またフロンドドア下部にはウーファーを1基ずつ。そしてラゲッジボックスの下に仕込まれたサブウーファーで合計10基となる。

ダッシュボード左右と中央に3基のユニットを搭載

各ドア上部に配置されたスピーカー。「MARK LEVINSON」のロゴが刻まれる

スピーカーの設置位置は、オーディオと車のエンジニアが共同で議論を重ね、音質もデザイン面も妥協のない最適な位置/デザインを追求。セッティングとしては「運転席」と「助手席」の双方で、定位がしっかりと聴こえるようチューニングを行ったのだという。

フロントドア下部にはウーファーを設置。なおサブウーファーやDSP、アンプ部は、外部からは見えないように完全に中に収納されている

運転席に座って実際の音を聴かせてもらうと、女性ヴォーカルの明瞭な定位感と、くっきりと刻む低域のサウンドが非常に印象的。またバッハのコンチェルトでは、ヴァイオリンとコントラバスの楽器ひとつひとつのサウンドが分離感よく豊かに届き、車内であることを忘れるほどの没入感の高いサウンドを聴くことができた。

カーエレクトロニクスの世界は現在大きな変革期にあり、自動運転技術の発展により、車が単なる移動手段から、エンターテイメントを総合的に楽しめるプライベートな空間に様変わりしつつある。加えてEVの世界もこの先に非常に大きな発展が見込まれる分野だろう。

そういった車をめぐる状況が進化し続ける中、ハーマングループでは、「車内環境を「音」を通じてどれだけ豊かなものにするかという提案に引き続き注力していく」ということだ。

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