アーティストを直接支援する新たな仕組みも

TIDAL、無料プランを新設。「Free」「HiFi」「HiFi Plus」の3プランに刷新

公開日 2021/11/18 14:17 ファイルウェブ編集部
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音楽ストリーミングサービスのTIDALは、月額プランを「Free」「HiFi」「HiFi Plus」の3つに刷新。米国内のユーザーを対象に提供開始した。なお記事執筆時点で、日本国内でTIDALのサービス展開は行われていない。

TIDALのプランが刷新

今までは「Premium」「HiFi」という2つの有料プランが提供されていたが、今回の刷新により、月額無料の「Free」、9.99ドル/月の「HiFi」、19.99ドル/月の「HiFi Plus」の3プラン構成となる。

各プランの内容

同社は「市場競争やアーティストとファンの繋がりを保ち続けるため」にFreeプランを新設したと説明。8,000万以上の楽曲や動画コンテンツ、専門家が精選したプレイリストが利用できるが、最大160kbpsのビットレートにとどまる。アップグレードの案内等の広告が表示されるなどの制限もある。

HiFiプランでは、最大1,411kbpsのビットレートで、8,000万以上の楽曲や、35万以上の動画にアクセス可能。広告表示もなく、オフライン再生やスキップ無制限での視聴が可能なほか、TIDAL Connectでの操作や視聴履歴の追跡・共有機能にも対応する。

これに加えてHiFi Plusプランでは、MQAやドルビーアトモス、ソニーの360 Reality Audio、マスター音質の「HiFi」も利用可能。クオリティは最大9,216kbpsとなる。さらに本プランでは、新たな取り組みである「Direct Artist Payouts」「Fan-Centered Royalties」にも対応する。

「Direct Artist Payouts」は、HiFi Plusユーザーの月額料金の最大10%が、最もよく聴くアーティストに直接還元されるというもの。これによってアーティストは、通常報酬に加えて“熱烈なファン”からの報酬を受け取れるようになり、またファンにとっても、自分の払ったお金の流れがより分かりやすくなるとしている。

「Fan-Centered Royalties」は、ユーザーのストリーミング履歴に基づいてアーティストへと報酬が支払われる仕組み。従来であればユーザーの利用料金は一旦まとめられ、そこから各アーティストへ分配されていたが、この仕組みのもとでは、ユーザーの履歴とアーティストへの分配率が連動しているため、より直接的にアーティストを支援できるという。こちらは2022年1月から開始予定とのこと。

「Fan-Centered Royalties」イメージ図

なお、先述の通り2021年11月18日現時点において、日本でTIDALはサービス展開されていないが、今年8月には公式サイトが日本語に対応。利用状況に関する最新情報については「twitter、Instagram、Facebookで@TIDALをフォロー」してほしいとしており、日本でも近々サービス開始することが期待される。

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