回路や部品を見直し、出力も向上

パイオニア、音質を徹底追求した“Stellanova”国内限定ハイエンドモデル「Stellanova Limited」

2021/03/04 編集部:成藤 正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パイオニアは、ハイレゾワイヤレスオーディオ「Stellanova」の国内限定生産ハイエンドモデル「Stellanova Limited」(APS-S202J-LM)を4月より発売する。価格は178,000円(税込)。同社直販サイトでは予約受付を開始している。

音質をより追求した「Stellanova Limited」

ベースモデルのUSB-DACアンプ/ワイヤレスユニットそれぞれにおいて、回路構成の最適化、133点もの部品の見直し、部品の厳選などを行うことでさらなる高音質化/高出力化を図ったモデル。アルミニウム製の筐体にもブラックのアルマイト処理を施し、またダイアモンドカット面にダブルアルマイトのカッパー色をあしらうことで高品位に仕上げたとする。

USB-DACアンプのスピーカー用出力アンプには、ベースモデルの2倍の出力パワーを持つ高出力LSIを搭載。インピーダンスの低いスピーカーでも余裕をもって駆動させることができ、スピード感のある音の立ち上がり、パワーのある音を実現したとする。また、低歪チップ積層セラミックコンデンサーや、スピーカーライン用ノイズフィルターの採用により歪みも低減している。

ヘッドホン用出力アンプにも、ハイパワーICとその性能を最大限に引き出す専用電源レギュレーターICを搭載。電源にはハイエンド向け音響用アルミニウム電解コンデンサーを用いることで低域の伸びと量感を向上、しなやかで力強く音楽を再生できるという。

DAC出力部では、I-V変換アンプの回路構成を見直すことで音圧レベル変動による変換誤差を排除。同時に、電子ボリューム用ICの基準電位を使用していた後段のオペアンプICを無くし、ノイズの影響を抑制した。また、両回路の構成と配線パターンをすべて見直すことで、グランドから信号ラインへのノイズの混入とグランドループを防止。徹底的にノイズを低減している。

ワイヤレスユニットには、DC-DCコンバーター降圧回路とデジタル電源部の入出力ラインにノイズフィルターを追加。電源LSI周辺の回路構成や配線パターンを最適化し、電源間のノイズ分離、電源供給の安定性向上を図っている。

加えて、広帯域でノイズ吸収効果が見込めるという高品質なポリフェニレンサルファイド積層フィルムコンデンサーを採用。ノイズの少ないクリーンな電源供給と安定したデジタル信号処理を両立させることで、DACアンプの性能を最大限に発揮するとのこと。

機能面はベースモデルと同様、PC/スマホ/タブレットからハイレゾ音源の非圧縮ワイヤレス再生、HDD/USBメモリー内ハイレゾ音源のワイヤレス再生/コピー/移動、別売りの光ディスクドライブを接続しての音楽CDワイヤレス再生/リッピングなどが可能。専用のスマホアプリからの操作にも対応する。

USB-DACアンプの周波数特性は5Hz - 40kHz。スピーカー出力は定格16W+16W(4Ω)、対応インピーダンスは4〜16Ω。ヘッドホン出力の対応インピーダンスは8Ω - 600Ω。再生フォーマットはPCM 192kHz/32bit、DSD 5.6MHzまでサポートする(iOSアプリ使用時は PCM 192kHz/24bitまで)。

端子はUSB-B、3.5mmステレオミニ入力、光デジタル入力、3.5mmヘッドホン出力、サブウーファー出力を搭載。Bluetooth Ver3.0+EDRもサポートする。外形寸法は198W×33H×147mm、質量は570g。

ワイヤレスユニットは5GHz/2.4GHz帯に対応し、IEEE 802.11a/b/g/nをサポート。USBポート4基も搭載する。外形寸法は198W×33H×149mm、質量は440g。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE