オプションフォノ/DACボードも装着可能

AUDIA、上位機種の思想を継ぐプリメイン「FLS9」。独自の電流帰還回路など基本理念に忠実に設計

公開日 2021/01/19 10:41 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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イタリアのオーディオブランドAUDIA FLIGHTは、ミドルクラスFLSシリーズのプリメインアンプ「FLS9」を発売する。価格は990,000円(税抜)。取り扱いはアイレックス(株)。

AUDIA FLIGHTプリメインアンプ「FLS9」

「FLS9」は、上位モデル「FLS10」の設計思想を踏襲するAB級プリメインアンプ。100V専用の1000VAの大型トロイダルトランスを搭載し、8Ωで150W、4Ωで290W、2Ωで500Wの出力を誇る。トランスはエポキシ樹脂が充填された電磁シールドケースに収納され、不要振動を抑え込んでいる。

FLS9の内部。巨大なトランスを電磁シールドに封入している

出力段は片chあたり12個のバイポーラパワートランジスターを搭載、フィルターコンデンサーは120,000μFで、AUDIAの基本技術がフルに搭載されている。

ゲインステージは、独自の電流帰還回路とA級動作のデュアルモノ・フルバランス回路で、広帯域に渡り安定かつハイスピードな再生を実現する。ロジックボードとの通信はガルバニックアイソレーターを経由させることで、アナログ回路を完全分離している。

内部基板はすべて1.6mm厚のPCB基板を使用し、パターン部の銅材は70μ厚を使用することで、電子の流れをスムーズにしているという。また、金属と半球状のNBRゴムを組み合わせた独自形状のフットを装備し、外部からの不要振動を抑制している。

入力端子はRCAアンバランス3系統、XLRバランス2系統。出力はスピーカーアウトの他に、RCA、XLR、REC OUTをそれぞれ1系統搭載する。バイワイヤ接続も可能。周波数特性は0.3Hz〜500kHz、THDは<0.05%、S/Nは110dB、ダンピングファクターは500以上となっている。

FLS9のリアパネル。オプションボードも装着可能

サイズは450W×150H×440D、質量は25.5kg。リアパネルにはオプションボードを装着可能。MM/MC対応のフォノボードが150,000円(税抜)、最大768kHz/32bit PCMと5.6MHz DSDまでに対応するDACボードが350,000円(税抜)にて用意されている。

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