専用バックロードホーン型スピーカーボックスも

フォステクス、2層抄紙コーン採用のスピーカーユニット「FE108NS/FE208NS」

2020/07/27 編集部:平山洸太
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フォスター電機株式会社 フォステクスカンパニーは、スピーカーユニット2機種「FE108NS」「FE208NS」および、専用バックロードホーン型スピーカーボックス2機種「BK108NS」「BK208NS」を8月下旬に発売する。また、ホーントゥイーター「T96A」をレギュラー品として9月上旬に発売する。

「FE108NS」

「BK108NS」

スピーカーユニット
・「FE108NS」¥16,500(税抜・1台)/8月下旬
・「FE208NS」¥30,900(税抜・1台)/8月下旬

スピーカーボックス
・「BK108NS」¥170,000(税抜・1台)/8月下旬(受注生産:納期1.5ヶ月)
・「BK208NS」¥240,000(税抜・1台)/8月下旬(受注生産:納期1.5ヶ月)

スーパートゥイーター
・「T96A」¥21,000(税抜・1台)/9月上旬

「FE108NS」「FE208NS」は、Solシリーズの開発理念と独自技術を継承したというフルレンジ・スピーカーユニット。「質と量のバランスのとれた低域とクオリティの高い中高域の音質」による「繊細で表現力豊かな音楽再生」が行えるとしている。

「FE208NS」

振動板には2層抄紙コーンを採用する。基層に長繊維パルプを主材として使用し、十分な厚みと内部損失を保有。表層には短繊維のパルプを配合し、振動板表面の伝搬速度を高めた。ユニットの最大径はFE108NSが128mmで、FE208NSが230mm。

また磁気回路には大型フェライトマグネットを採用。ポール部に銅キャップを追加することで電流歪みを低減し、力強い音楽再生と中高音域の音質向上を図っている。この磁気回路を支えるために高剛性アルミダイキャストフレームを採用する。

リニアリティ向上を目指し、ハイ・コンプライアンスのコルゲーションダンパーを採用したほか、コーン紙とダンパー、ボイスコイルの接着を同一箇所で行う3点接着方式を用いている。入力端子はファストン205タイプの低損失金メッキ端子を搭載する。

ともに再生周波数帯域はfs - 20kHzで、インピーダンスは8.0Ω。質量はFE108NSが1,080gで、FE208NSが4,500g。

スピーカーボックス「BK108NS」「BK208NS」は、ターミナル/内部配線/音質調整の吸音材等を組み込むことで、スピーカーユニットの内部配線接続と付属ネジでの取り付けのみで容易に音楽再生を楽しめるとする製品。仕上げにはウォールナット突板貼りを採用する。

「BK208NS」

筐体には音響用に適したシナ合板を使用し、豊かな響きと自然な余韻を追求。ホーン開口部を前面とし、ホーンロードにはエクスポネンシャルカーブに近い広がりを持たせた構造を採用することで、「タイトでハイスピードな迫力あるバックロードホーンサウンド」を再生するという。

また入力ターミナルにはバナナプラグ対応金メッキターミナルを採用。内部配線には同社SFC103の芯線と同じOFC同芯撚り線を使用し、入力端子からスピーカー・ユニットまでの音質劣化を軽減している。BK108NSの外形寸法は180W×941H×383Dmmで、質量は13.5kg。またBK208NSの外形寸法は296W×1,018H×486Dmmで、質量は25.5kg。

レギュラー販売が決定した「T96A」は、T96A-REをベースに開発したホーンスーパートゥイーター。既存のスピーカシステム等に付加することで、高域特性の伸長と再生帯域全体の音質向上を図ることが可能。BK108NS/BK208NSとの組み合わせも想定されている。

「T96A」

振動板にはリング形状アルミ合金振動板を採用し、磁気回路には小型ながら高い磁束密度のアルニコマグネットを使用。ホーンとイコライザーは強度の高いアルミダイキャストで作られ、「共振が少なく透明度の高い音質」が得られるという。

またターミナル入力端子にはバナナプラグ対応金メッキターミナルを採用する。再生周波数帯域は6kHz - 35kHz(-10dB)、出力音圧レベルは96dB。インピーダンスは8.0Ωでカットオフ周波数は5kHz、推奨クロスオーバー周波数は8kHz。質量は600gとなる。

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