位相ノイズ-120dB/c@Hzを実現

MUTEC、精度をさらに追い込んだ10MHzクロックジェネレーター「REF10 SE120」。ドイツ国内製OCXOを搭載

2020/07/17 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ヒビノインターサウンド(株)は、MUTECの10MHzクロックジェネレーター「REF10 SE120」を8月7日より発売。価格はオープンプライスだが、税抜625,000円前後での実売が予想される。

MUTECの「REF10 SE120」。フロントパネルはアルミニウムカラーのもの

REF10 SE120は、既発売の「REF10」から、さらに厳しい基準にしたがって選定されたOCXO(恒温槽つき水晶発信器)を搭載、位相ノイズが-120dB/c@1Hzというスペックを実現している。

REF10 SE120の位相ノイズ。1Hzにおいて-120dB/cという値を実現している

端子はBNCクロック出力を8系統搭載し、そのうち2つが50Ω、6つが75Ωとなっている。同時出力も可能。

REF10 SE120の背面。左2つが50Ω出力、右6つが75Ω出力となっている

フロントパネルのカラーは、アルミニウム(シルバー)とブラックの2種類を用意。サイズは196W×84H×300D(コネクタ及びフットを含まず)、質量は4.35kg。消費電力はオシレーターウォームアップ時に12W、通常動作時は8Wとなる。

MUTECのエンジニアによると、位相ノイズなどの観点からセシウムやルビジウムではなく、OCXOを採用することが最良と判断。ドイツ国内でハンドメイドされた超低位相ノイズOCXOを採用し、デジタルオーディオに必要とされる最高レベルのクロック安定性を実現したという。

ジッター値においても、1〜100Hzの領域において、REF10よりも約7fsも向上した約15fsというスペックを実現している。

基本設計はREF10を踏襲。ドイツ製のトロイダルトランスをベースに、電源電圧に対する干渉を抑制する低ESRコンデンサー、超低ノイズデュアル電源などを搭載、スルーレートの性能もREF10を継承している。

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