ヘッドシェル新モデルも

オーディオテクニカ、MC型カートリッジ「AT-ART9XA」「AT-ART9XI」。“ART”冠した特別なモデル

公開日 2020/05/28 10:00 編集部:小澤麻実
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オーディオテクニカは、MC型カートリッジ「AT-ART9XA」「AT-ART9XI」と、ヘッドシェル「AT-LH11H」を6月19日に発売する。

AT-ART9XA

AT-ART9XI

カートリッジの型番にある「ART」は“Audio-Technica Reference Transducer”の略で、同社カートリッジのなかでも特別なモデルにのみ与えられている名前だ。

「AT-ART9XA」はボロンカンチレバーとシバタ針を採用した「AT-ART7」(2012年発売)の、「AT-ART9XI」はボロンカンチレバーと特殊ラインコンタクト針を採用した「AT-ART9」(2013年発売)の後継機となる。どちらもカートリッジの取付穴がネジ切り仕様となっており、ヘッドシェルやシェル一体型トーンアームへの取り付けが容易になったとのこと。

各製品の詳細は以下のとおり。

AT-ART9XA ¥150,000(税抜)


AT-ART9XAの使用イメージ
デュアルムービングコイル方式の空芯型MCカートリッジ。高域だけでなく中低域の表現に定評のあるシバタ針と、応答特性に優れたφ0.28mmソリッドボロンカンチレバーを採用している。

空芯型は磁気歪みの影響を受けないため、自然な音色や緻密な音場表現が可能になるのが特徴だが、一方で出力電圧を得にくいという性質もあるという。しかし「AT-ART9XA」では、コイルの巻き枠を新規設計することで発電コイルの断面積を約20%増やし、出力電圧を向上。0.2mV(1kHz,5cm/sec)を実現した。なおコイルにはPCOCCを採用している。

また磁気回路はネオジウムマグネットとパーメンジュールヨークを採用した専用設計のもので、発電コイルが配置される磁気ギャップのエネルギーを最適化しているという。


AT-ART9XI ¥150,000(税抜)

AT-ART9XIの使用イメージ

同社鉄芯型MCカートリッジのフラグシップモデル。本機もデュアルムービングコイル方式で、音楽信号を忠実に読み取るという無垢特殊ラインコンタクト針と、応答特性に優れたボロンカンチレバーを採用している。

磁気回路はネオジウムマグネットとパーメンジュールヨークを採用した専用設計のもので、発電コイルが配置される磁気ギャップのエネルギーを最適化。0.5mV(1kHz,5cm/sec)の出力電圧と、ダイナミックな音楽再生を実現するとのことだ。


AT-LH11H ¥11,000(税抜)


AT-LH11H
ユニバーサルトーンアームに取り付け可能なアルミニウム製ヘッドシェル。ヘッドシェルの取付穴は貫通穴で、「AT-OC9X」や上記「AT-ART9X」シリーズといった取付穴がネジ切りタイプとなっているカートリッジに最適だとアピールされている。

質量は、LHシリーズ最軽量となる約11g。様々なターンテーブルやトーンアームでカートリッジの選択幅を広げてくれるとしており、「AT-ART9X」シリーズをAT-LP7のトーンアームに取り付けることも可能とのこと。なおOFCリードワイヤーが付属する。

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