フォノアップグレードモーターから展開

アイレックス、ドイツのアナログブランド「Dereneville」の取り扱いをスタート

2020/04/22 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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アイレックスは、5月1日よりドイツのアナログブランド、「Dereneville」(デーレンビル)社の新規取り扱いをスタートする。日本では、フォノアップグレードモーターの展開からスタートする。

フォノモーターは、ターンテーブルのエンジンに相当する部分。Derenevilleのフォノアップグレードモーターは、専用に開発されたモーターと筐体、それを制御駆動するプログラムから成り立っている。今回発売されるフォノアップグレードモーターは、以下の3種類。

・Dereneville DMS-5001 ¥860,000(税抜)
・Dereneville DAE-01SP ¥790,000(税抜)
・Dereneville DAE-01CL ¥680,000(税抜)

「DMS-5001」は、マイクロ精機の1500/5000/8000/RX/BLの各シリーズ(一部を除く)並びに、外部及びインナーモーターと糸、ベルト等でターンテーブルを動かすタイプのターンテーブルシステムにほぼ対応する。

モーターや制御システムが一体化された「DMS-5001」

「DAE-01SP」「DAE-01CL」は、直径118mmで、さまざまなターンテーブルのアップグレードモニターとして置き換えが可能。「DAE-01CL」は33、45回転のみの対応だが、「DAE-01SP」は78回転にも対応する。ブラックとシルバーの2色展開となる。

100VのACアダプターで駆動する「DAE-01SP」。78回転までに対応

「DAE-01CL」は「DAE-01SP」の弟モデルで、33と45回転のみに対応

ただし、いずれも実際に設置できるかどうかは設置場所やターンテーブルの形状にもよるため、輸入代理店アイレックスに相談し、個別にプランを検討して欲しい。

「DAE-01CL」を装着したところ

「DMS-5001」を装着したところ

Derenevilleは、AVDesignHaus社の所有するアナログブランドで、機械エンジニアのRainer Horstmann(ライナー・ホーストマン)氏により2000年に設立されたもの。ライナー氏は以前大規模サウンド・ビデオスタジオを所有しており、2000年以降レコードプレーヤー開発に着手した。

イナー・ホーストマン氏

2011年には、自走式のリニアトラッキングアームを搭載したレコードプレーヤー「VPM2010」を発売、6000万円という価格でヨーロッパで大きな話題を集めた。その後、ライナー氏は2013年に初のターンテーブル駆動用アップグレードフォノモーターを開発。2015年には自走式リニアトラッキングアーム「Derenvielle Modulare MKII」と「Derenvielle Modulare MKIII」を続けて発表している。

レーザーガイド・モータ駆動のリニアトラッキングアーム「DTT-03SL」

なお、ライナー氏は「海外の輸入代理店とは一切取引をせず、顧客と1対1でお付き合いをする」というポリシーでこれまで海外輸入代理店はなかったが、アイレックスが世界で唯一の海外輸入代理店としてパートナーシップを組むことになったという。

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