『季刊analog vol.67』に試聴レポートを掲載

電気的制御でアナログプレーヤーの振動対策、倉敷化工「卓上形アクティブ除振台」

2020/04/02 季刊アナログ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アナログプレーヤーの音のクオリティは、その置き台、つまりセッティングに大きく依存する。これまで、理想の環境を求めていろいろな設置法が導入されてきたが、日本の先端技術によるかつてない置き台が現れた。それは、倉敷化工(株)の「卓上形アクティブ除振台」という、レーザー顕微鏡などのナノテク分野や高度医療に貢献している製品「e-Stable MINI」である。

倉敷化工(株)のe-Stable MINI 卓上形アクティブ除振台、MINI-450F(右手前)と、MINI-560F(左奥)

倉敷化工(株)の「e-Stable MINI」は、「卓上形アクティブ除振台」という名称の通り、床を通して伝わってくる振動をアクティブ方式で除振してくれる製品である。アクティブ方式というのは、単なる空気バネやコイルバネで浮かせるのではなく、本体に内蔵された加速度センサーで電気的に微細な振動を検知し、ボイスコイルモーターで逆の動きを加えて制御、打ち消して完全に浮かせるというもの。しかも検知から分析、制御まで、ワンボタン・プッシュだけの全自動でやってくれる。

オーディオ機器の中でも特に振動に敏感で、得られる音質は振動対策次第といえるのがアナログプレーヤーだ。レコード再生は、どれだけ振動対策を行って理想の環境下に機材をセットできるかにかかっているとも言える。そうした意味で、「卓上形アクティブ除振台」は、アナログ再生に新たな地平を切り拓くものといえる。では、振動の問題を解決した、かつてないアナログ再生の世界とはどのようなものなのか?

テクニクスの高級プレーヤーSL-1000RをMINI-560Fに載せた例。海外では、この組み合わせで既に導入実例がある

4月3日に発売の『季刊analog vol.67』誌では、これまでにはなかった前代未聞ともいえる「卓上形アクティブ除振台」のレコード再生での効果を、二人のオーディオ評論家が試聴体験レポートを実施することにした。実際に、音にこだわるアナログファンの多くが愛用するアナログプレーヤーをMINI-450Fの上に設置したその効果は、聴けば納得する全く違う次元の音が得られて、前代未聞のアナログプレーヤーの理想の設置環境が得られたとのレポートである。

MINI-450Fの除振性能。超低域の共振ピークまで綺麗に消えて、マイナス40dB(100分の1)という減衰力が見て取れる

その内容をひとことで言うと、林 正儀氏の評価は「実在感や躍動感が格段に向上、息を飲むような鮮烈な音に変化」、井上千岳氏の評価は「決定的な違いは音の密度と強弱、ノイズも気にならなくなる」というもの。その詳細はぜひとも誌面をご覧いただきたいが、レコード盤から「より深い感動を引き出したい」と徹底してこだわれば、プレーヤーの設置には必要となる台と言うことができるだろう。ぜひ、体験してみることをお薦めしたい。

4月3日に発売の『季刊analog vol.67』(定価1,680円〔本体1,527円〕)

林 正儀氏と井上千岳氏それぞれによる、卓上形アクティブ除振台の試聴レポート。聴き慣れた盤からどんな表現が得られたのか。ぜひ誌面を参照下さい

なお、e-Stable MINI 卓上形アクティブ除振台には、MINI-450F(1,200,000、税別、サイズ400W×500D×80H)と、MINI-560F(1,300,000円、税別、500W×600D×84H)という、サイズの異なる2つのモデルがある。動作はAC 100Vの家庭用電源となる。

●取り扱い/
倉敷化工株式会社 産業機器事業部
〒712-8555 岡山県倉敷市連島町矢柄四の町4630
TEL/086(465)1715

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE