新規出展メーカー多数

<オーディオフェスタ・イン・名古屋>アキュフェーズ新フォノEQ「C-47」世界初披露。トライオードのアンプ比較試聴も

2020/02/22 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
東海地区最大規模のオーディオショウ、「第38回オーディオフェスタ・イン・名古屋」が2月22日(土)の10時から、名古屋国際会議場にてスタートした。新型コロナウイルスの影響もあり、ソニーならびにTAOC(アイシン高丘)が直前に出展を取りやめたものの、昨年よりも8ブース多い31ブースが出展、世界初登場の製品や名古屋初上陸のオーディオ機器を多数デモンストレーションしていた。

オーディオ・フェスタ・イン名古屋出展ブース一覧。前回よりもフロアがひとつ増え、出展メーカーも大幅増

フロアも昨年より増え、これまでの2号館1〜3Fに加え、隣の4号館の3Fも新たに使用。アイレックス(株)、(株)CSR、(株)PDNなどが今回初参戦となった。特に注目のブースを紹介しよう。

アキュフェーズからは、5年ぶりに刷新したフォノイコライザー「C-47」が世界初お目見え。MC専用のバランス入力を搭載したことが大きな特徴で、インピーダンス調整もLED表示になっているなど、細部のブラッシュアップが図られている。インピーダンスもこれまでなかった「200Ω」を新たに追加。価格は600,000円(税別)、4月上旬の発売を予定している。

アキュフェーズのフォノイコライザー「C-47」

今回のブースでは、ヤマハの「GT-5000」と組み合わせてデモンストレーションが行われている。スピーカーはTADの「TAD-E1TX」とファインオーディオの「F1-12」を切り替えて使用。また、2022年に創業50周年を迎えることを踏まえ、プリメインアンプ「E-800」を皮切りに、50周年モデルが今後続々登場することを予告している。

TADとFYNE AUDIOを鳴らし分けるアキュフェーズのブース

アキュフェーズは技術の若手への継承にも力を入れており、ブランドの初号機であるコントロールアンプ「C-200」の内部を公開。外観は時代を感じさせるが、内部構成は非常にシンプルに組み上げられており、社内でも若手への教育にも活用されているそうだ。貴重な初号機の内部構成をじっくり眺め、感嘆の声を漏らす来場者が多数詰めかけていた。

アキュフェーズの初号機「C-200」の内部パーツ類

エソテリックのブースでは、自社開発によるFPGA搭載の「Master Sound Discrete DAC」を搭載した3モデルがそろい踏み。ネットワーク入力と同社CDトランスポートとの組み合わせを想定したES-LINKを搭載したDAコンバーター「N-01XD」、SACDプレーヤーの「K-01XD」と「K-03XD」が登場した。

エソテリックのSACDトランスポート「K-03XD」

K-03XDの音出しはこのイベントが初であり、1,100,000円(税抜)という価格はエソテリックの中核モデルという位置づけ。同価格帯のSACDプレーヤーの新製品が多数登場してきている背景もあり、食い入るようにそのサウンドに聴き入る来場者も多く見られた。

時間ごとにアヴァンギャルドとTANNOYを入れ替えてデモンストレーションを行なっている

デモンストレーションには多数の来場者が訪れる

トライオードのブースの目玉は、なんと言っても真空管アンプ「MUSASHI」VS「TRZ-300W」の聴き比べ。イベントでもこの聴き比べを望む声は多く、音の違いを確認した上で購入を決意するファンが多いという。トライオードプレミアムショップのみの取り扱いということもあり、名古屋のイベントは比較試聴ができる貴重な機会となっている。

「MUSASHI」と「TRZ-300W」の比較は来場者の関心も高い

もうひとつの目玉はCDプレーヤー「TRV-CD6SE」。こちらは10MHzクロック入力の搭載や、アップサンプリング機能など購入後に楽しめる要素を多数搭載。「こういう遊べるモデルもいいでしょう。おかげさまで好評をいただいております」と山崎順一社長は語る。デモではスフォルツァートのクロックジェネレーター「PMC-03」を使うなど、グレードアップの楽しみも提案していた。ユーザーからの質問も多く、関心の高さを窺わせた。

CDプレーヤー「TRV-CD6SE」に外部クロックを導入することで驚くほどの鮮度感の高まりを感じられる

トライオードのブースの全景。スピーカーにはDYNAUDIOの「Confidence 50」を使用

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE