TAOCやカジハララボ、光城精工など5社共同出展

<OTOTEN>サエク、PC-Triple C/EX導体採用の旗艦SPケーブル参考出展/ゾノトーンの新ケーブルを比較試聴

2019/06/29 編集部:平山洸太
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オーディオビジュアル関連の様々なブランドが集うイベント「OTOTEN 2019」が東京国際フォーラムで開幕。アイシン高丘、カジハラ・ラボ、光城精工、サエクコマース、前園サウンドラボは5社共同でブースを出展した。

同ブースで一番最初に行われたのは、オーディオ評論家 小原由夫氏による5社共同イベント。それぞれのブランドの製品を、小原氏の解説によって90分で一挙紹介するという内容だ。全部で3回の開催が予定されており、本日17:00-18:30、明日14:15-15:45で開催される。その他の時間では、約1時間毎に各メーカー担当者によるデモが実施される予定だ。

5社共同イベントも実施された

小原由夫氏

各社それぞれ新製品や参考出展品などをアピールしており、ブース内には多くのオーディオアクセサリーが並んでいる。以下それぞれのブランドごとに紹介していく。

■Zonotone

前園サウンドラボは、同社のZonotoneブランドより、3月に発売されたばかりのインターコネクトケーブル「Grandio AC-1」と「Shupreme AC-LX」を展示。同時発売されたバナナプラグの新製品「LUGB-8.5ST」も並んでいた。

「Grandio AC-1」

「LUGB-8.5ST」

Grandio AC-1は「“Grandio”に“Spirit”の技術を投入し、斬新なサウンドパフォーマンスを目指した」とするモデルで、Shupreme AC-LXは、現行のトップエンドインターコネクトケーブル「7NAC-Shupreme X」の廉価版にあたるモデル。これら新製品を含めた各製品の断面モデルも展示されており、どのような構造になっているかを、一度に見ることもできるようになっていた。

「Shupreme AC-LX」

断面モデルも展示

デモでは、Grandio AC-1の試聴をはじめ、「Royal Spirit SP-1」など別のモデルとの比較も実施されるとのこと。また「線材の違いで音がどのように変わるか体験してほしい」としており、リードワイヤーの比較試聴なども行われるという。

同社ケーブルが全て揃っているという

■SAEC

サエクコマースでは、ダブルナイフエッジ方式のスタティックバランス型トーンアーム「WE-4700」を展示。ブースには約30年前に発売されたオリジナルモデル「WE-407/23」が並べられており、デモンストレーションではこれらの比較試聴も実施予定となっている。

左がオリジナルモデル「WE-407/23」

「WE-4700」

デモでは担当者によるWE-4700の開発秘話も語られるほか、 開発中のスピーカーケーブルの試聴も実施予定。なお担当者に話を伺ったところ、このスピーカーケーブルとは、現在販売されている “STRATOSPHERE”「SP-10」の上位モデルにあたる最上位モデル「SP-1」として開発しているモデルとのこと。今回のイベントで初めて存在を明かしたという。

軸受などパーツも展示

今年中の発売を予定しており、価格は未定。RCAインターコネクトケーブル「SL-1」、XLRインターコネクトケーブル「XR-1」と同じく、線材にはPC-Triple C/EX導体を使用しているという。残念ながら開発中のモデルということもあり、写真に収めることはできなかったが、金色があしらわれるなど、SP-10と比較してケーブル径も太く、高級感が感じられた。

左からSL-1、SP-10、XR-1

■TAOC

アイシン高丘はTAOCブランドより、オーディオラックの新モデル「XLシリーズ」「CLシリーズ」を展示。ともに新制振機能「FCセパレートシステム」を採用しており、4月に発売されたばかりの新製品だ。

「XLシリーズ」

「CLシリーズ」

FCセパレートシステムは棚板を上下形状の異なるスペーサーで挟み込むことで、棚板間の分離感を向上させたというもの。XLシリーズでは、さらに棚板に制振シートを内包する新構造を採用し、CLシリーズでは、脚部に中級モデル以上に搭載している鋳鉄ローレットナットを採用する。

■カジハラ・ラボ

カジハラ・ラボでは、カートリッジなど多くの新製品が展示。イケダサウンドラボズからは、チタンをベースに採用し、ボディにはアルミニウムを使用したステレオMCカートリッジ「IKEDA 9xx」が展示。そしてシェル一体型MCカートリッジ「IKEDA AMANE 周」も並んだ。

「IKEDA 9xx」

「IKEDA AMANE 周」

SUSとスターサイレントの2層構造を採用した “サイレントインシュレーターベース” 「SS-45R」、ダイナミックバランス型トーンアーム「IT-407SS」も展示。またMUTECHのリングマグネット型MCカートリッジ「RM-KAGAYAKI」が出展されるなど多くの新製品を手にとることができた。

「SS-45R」

「IT-407SS」


「RM-KAGAYAKI」
■光城精工

光城精工では、電源ボックス「Crystal 3.1」を参考出展。残念ながら取材時には実機を確認できなかったが、3Pコンセント×3、2Pコンセント×1のベーシックモデルとなっている。予定価格は19,000円(税抜)で、9月くらいまでには初配したいという。

光城精工のブース

説明員によると、現行の「Force bar」シリーズからCrystalシリーズに置き換えていく予定とのこと。ユーザーのフィードバックを参考に、各部に改良を施したという。同社の製品は、それぞれのモデルをドッキングして使えることが特徴の1つだが、従来は連結した時に遊びがあった。それぞれ固定するパーツを設けることで強固に固定することが出来るようになったという。

また現行モデルでは脚部にゴム足が装着されているが、Crystalシリーズでは加えてネジ穴を用意することで、将来的に発売予定のインシュレーターを装着可能になるという。本体の制震設計だけでなく脚部にも制震性を追求することで、より音質の向上を狙えると説明していた。

OTOTEN 2019は明日6月30日(日)まで東京国際フォーラムで開催。入場無料だが参加登録が必要で、公式サイトから事前登録も受け付けている

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE