シールド強化や中心導体径拡大など

エソテリック、7N Cu MEXCEL導体採用の電源/RCA/BNCケーブル

2019/06/04 編集部:小澤麻実
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エソテリックは、7NCu MEXCEL導体を採用したケーブル新製品を6月10日に発売する。ラインナップはフラグシップ電源ケーブル「7N-PC9900 MEXCEL」、オーディオインターコネクトケーブル「7N-DA6100IV MEXCEL RCA」、デジタルケーブル「7N-DA6100IV MEXCEL BNC」で、各製品の詳細は以下のとおり。

電源ケーブル「7N-PC9900 MEXCEL」
¥398,000/1.5m(税抜)ケーブル延長 +¥106,000/0.5m(税抜)

7N-PC9900 MEXCEL

MEXCELテクノロジーを採用した電源ケーブルの第5世代目となるフラグシップモデル。シールドなど細部をブラッシュアップすることで、音楽的表現力を進化させたのだという。

主要導体に純度99.99999%のD.U.C.C. 7N Cuを採用。常温で自己アニールするアクロリンク開発のStressfree加工によって、曲げなどでの結晶構造の劣化に対処すると共に、優れた伝送特性を保持するとしている。

MEXCELテクノロジーとは、三菱電線工業のMEDIS電着絶縁法による導体素材技術で、素線の表面を絶縁処理することにより導体の表面積を最大化。表皮効果による高周波特性の減衰を極小化し、広帯域特性とパワフルなエネルギー伝送特性を獲得するという。

導体被覆にはポリオレフィン樹脂を、内シースにはタングステン/アモルファス粉体と、カーボンを練り込んだハイブリッド高分子ポリオレフィン素材を採用。さらに内シースとシールドの間に特殊ポリオレフィン製中間シースを追加し、制振性を向上。加えてその外側に特殊素材とUEW編組による二重シールドを設けることで、ノイズを幅広く吸収し、広大なダイナミックレンジと低域再現力を実現するとのことだ。

パワープラグとIECコネクターはエソテリック特別設計。接点部にはベリリウム銅を採用。二回の鏡面仕上げバフ研磨の後銀+ロジウムの肉厚2層メッキを施すことで音質を向上。ブレードは熱処理を行うことで耐荷重8kg以上となっている。そのほか、削り出し重量級アルミリングやカーボンケブラーコンポジットスリーブにより不要振動を排除。ケーブルの特性を極限まで引き出し、実在巻ある音場空間を再現するとアピールされている。


オーディオインターコネクトケーブル「7N-DA6100IV MEXCEL RCA」
¥540,000/1.0m×2本(税抜)ケーブル延長 +¥125,000/0.5m×1本(税抜)

デジタルケーブル「7N-DA6100IV MEXCEL BNC」
¥270,000/1.0m×1本(税抜)ケーブル延長 +¥125,000/0.5m×1本(税抜)

7N-DA6100IV MEXCEL RCA

7N-DA6100IV MEXCEL BNC

ともにMEXCEL Reference Lineの第4世代モデル。Stressfree加工を施した純度99.99999%のD.U.C.C. 7N CuにMEXCELテクノロジーを適用したφ2.0mm極太ソリッドコアMEXCEL中心導体を採用。これは過去最大クラスの外径と謳われており、中低域のエネルギー感が増したという。

シールドは極薄平角MEXCEL編組と銅マイラーテープ、肉厚シルバーコーティング銅編組の3層とし、ノイズ対策を行っている。

コネクター部はRCA/BNCそれぞれのキャラクターに合わせた素材を使用したとのこと。RCAプラグは導電性、機械的強度に優れたベリリウム銅をセンターコンタクトピンとして採用。鏡面研磨処理を施し、銀+ロジウムメッキで仕上げ。プラグカバーはカーボンファブリックとアルミを組合せ、ノイズと振動への対策としている。

BNCプラグのセンターコンタクトピンは、リン青銅を無垢材から削り出し、24K金メッキで仕上げ、音質向上に注力したという。

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