専用スタンドも用意

モニターオーディオ、旗艦機技術を凝縮した小型スピーカー「Studio」を12月1日発売。22万円/ペア

公開日 2018/11/28 17:17 編集部:小澤貴信
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ナスペックは、同社が取り扱う英MONITOR AUDIO(モニターオーディオ)のブックシェルフ型スピーカー「Studio」を12月1日より発売する。価格は220,000円/ペア(税抜)。専用スタンドは60,000円/ペアとなる。カラーはブラック、サテンホワイト、そしてグレー(受注色)を用意する。

「Studio」

Studioは、2ウェイ・3スピーカー/バスレフ型のスピーカーシステム。今年5月に独High Endにて発表され、先日のTIAS 2018にて国内初披露されたモデルで、国内正式導入が発表されたかたちだ。フラグシップモデル「Platinum 2シリーズ」から、独自のハイルドライバー型トゥイーター「MPDトランスデューサー」やウーファーユニット「RDT IIドライバー」などの諸技術を継承しつつ、シンプルなキャビネット構造や仕上げを採用したことで、ペア22万円という価格を実現したというコンパクトスピーカー。シリーズ展開モデルでなく、本機単独でのラインナップとなる。

左からホワイト、グレー(受注モデル)、ブラック

MPD(Micro Pleated Diaphragm)トランスデューサーは、従来のドーム型トゥイーターの約8倍の面積を持つカプトン素材を使用したという独自のハイルドライバー型トゥイーター。より小口径のウーファーとのマッチングを計るために再設計され、サイズもわずかに小型化されている。

Platinum II用のユニットから形状を見直したことで軸外特性をさらに改善。軸上とのレスポンスのずれが軽減され、リスニングポイントにおける透明感の向上、解像度の改善に繋がったという。また、ダイキャスト製のサブ・バッフルにウーファーと共にマウントすることで従来より近接配置を実現。優れた定位と空間表現を可能にしたとする。

RDT IIは、Platinum IIのために開発された同社最高グレードのウーファーユニット。本機では100mm径のRDT IIが2基搭載されている。Nomex複合素材で作られたハニカムを、フロントスキンのC-CAM(アルミ・マグネシウム合金にセラミック処理を施したオリジナル素材)とリアスキンのカーボンファイバーで挟み込むサンドイッチ構造を採用。異なる素材の組み合わせにより固有の音色を排除して、軽量かつ高い剛性を実現。高速応答を可能にするという。

本機の内部イメージ

フェライト・マグネットも本機専用に見直され、同社の最新技術であるDCF(ダイナミック・カップリング・フィルター)も搭載。結果として、300Hz以上の音域において8dB以上の歪み低減を実現したとする。

キャビネットには剛性の高いMDFを採用。各ドライバーはダイキャスト製のサブ・バッフルにマウントされ、キャビネット後方からテンションロッドで固定されている。このボトルスルー技術によるドライバーマウントにより、キャビネット自体を支えにしてドライバーを取り付けることが可能となった。これにより均一の力でドライバーを固定でき、経年変化でボルトが緩みやすくなる問題も回避している。なお、表面加工は職人によって手作業で仕上げられている。

専用スタンドと組み合わせたところ

キャビネットには上下2つのHive IIバスレフ・ポートを搭載。デュアルポートによりキャビネット内にかかる圧力を均衡に保ち、ポート内に刻まれた独自の溝が放射される空気の乱流を減少させつつ効果的に加速。ポートノイズの軽減と低域の高速なレスポンスに貢献する。

ネットワーク回路には、ポリプロピレン・フィルムコンデンサーや空芯コイル、ラミネート・コアコイルなどの最高品質パーツを採用。スピーカー・ターミナルは、Platinum IIシリーズのために特別に開発された精密加工ロジウムメッキ仕様となる。

再生周波数特性は48Hz〜60kHz(-6dB)、クロスオーバーは2.7kHz、能率は86dB、インピーダンスは4Ω、許容入力は100W、外形寸法は156.2W×340H×360.9Dmm、質量は7.1kg。

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