最上級ライン“リファレンス・シリーズ”

audio research、KT150/6H30Pi採用の真空管モノラルパワーアンプ「Reference 160M」

2018/09/21 編集部:押野 由宇
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ノアは、同社が取り扱うaudio researchの真空管モノラル・パワーアンプ「Reference 160M」を発売した。価格は2,300,000円(1台/税抜)。

「Reference 160M」

audio researchが最上級ラインと位置づける「リファレンス・シリーズ」にラインナップされる真空管モノラル・パワーアンプ。出力管KT150を4基、ドライバー管には6H30Piを2基搭載している。

KT150は、6550/KT88系列の最新多極管であり、プレートサイズを大型化することで70Wという従来の真空管よりも大きなプレート損失を実現。さらに卵型バルブにより放熱性能を強化するとともにマイクロフォニックノイズの低減が図られている。また6H30Piは低ノイズかつEp-Ip特性の直線性が良好な双三極管で、極めて低いノイズフロアの増幅回路により、低S/N と安定した電流伝送を実現するという。

これらの真空管は同社の工場にて選別され、厳密に特性を合わせたマッチド・ペアの管球が搭載されている。また標準装備されるKT150に加え、6550をはじめKT88、KT120 などの同

ガラスのフェイス・プレートから真空管を覗くことができる
タイプ真空管で動作させることができる。独自のオート・バイアス調整機能は、真空管交換時に出力管の特性を最大限確保するための正確なバイアスを維持しながら、経年劣化を免れない真空管のバイアス値を自動でモニタリング、最適な動作を得るための自動調整を行う。ユーザーは繊細な作業を行うこと無く、真空管を入れ替えるだけで最適なモニタリングが可能と説明されている。


製品保護カバーには、放熱ファンが内蔵されたパンチング処理のアルミカバーを採用。電源部には新設計の大容量・高出力トランスを採用することで、音声信号のピークレベル突入電流にも耐えることから、従来に比べ圧倒的な低域再生が可能となったとしている。

フロントパネルには2層構造のガラスのフェイス・プレートを新採用。出力レベルの表示だけでなく、ウルトラリニア/トライオード各動作時のパワーメーター表示が行える。またLEDにより灯されるフロントパネルは、消灯含め4段階の明るさ調整が可能だ。

定格出力は140Wで、周波数特性は0.5Hz〜110KHz(-3dB、1W)。入力感度は2.4VRMSで、S/Nは101dB、オーバーオール・NFBが14dBとなる。入力端子にはRCAとXLRを各1系統装備。スピーカー出力は4Ω/8Ω/16Ωの3系統。外形寸法は483W×260H×527Dmm(突起部含む)、質量は25.5kg。

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