Carot One、真空管アンプ「FABRIZIOLO／ERNESTOLO」を全面刷新。日本特別仕様で発売

ユキムは、イタリアのオーディオブランド Carot Oneより、真空管を搭載したプリアンプ/ヘッドホンアンプ「FABRIZIOLO 30k EX」と、プリメインアンプ/ヘッドホンアンプ「ERNESTOLO 50k EX」を7月5日に発売する。

・「FABRIZIOLO 30k EX」プリ/ヘッドホンアンプ　￥70,000（税抜）
・「ERNESTOLO 50k EX」プリメイン/ヘッドホンアンプ￥75,000（税抜）

Carot Oneは、イタリア・ナポリ発のオーディオブランド。同ブランドを代表する製品であるFABRIZIOLO（ファブリジオーロ）とERNESTOLO（エルネストーロ）がフルモデルチェンジ。従来モデルからデザインを刷新すると共に、音質面でも進化を果たした。

従来モデルではFABRIZIOLOとERNESTOLOで異なる筐体を採用していたが、今回のモデルでは筐体を共通化している。また、筐体は2つのパートで構成されており、いずれもアルミ削り出しで作られている。全体の質量は約1.1kgで、上部側のパート（ERNESTOLOではここにパワーアンプが収められている）だけで450gの質量がある。

刷新されたデザインについては、“リニア・シェイプ”をテーマにしたとのこと。ラウンドを排したスクエア・デザインで構成される。また、チューブ・プロテクターの役割を務めるガラス・ブロックが真空管の前面に配置されている。

なお、いずれのモデルも日本国内のみの特別仕様である“EX”エディションで、後述するようによりハイグレードな真空管およびオペアンプを採用。両デバイスは輸入元であるユキムのメンテナンス・サービスがアッセンブルされ、バイアス調整とサウンドチェックを行った上で出荷される。

プリアンプとパワーアンプは、それぞれアルミ削り出しによる個別の筐体に収められている。プリアンプは相互干渉を防ぐために、電源系と信号系の各基板をセパレート構成する。

プリメインアンプ ERNESTOLO 50k EXについては、出力25W+25W（4Ω）のデジタルアンプ・ボードを収める筐体は質量450gとコンパクトながら重厚で。安定感のあるサウンドにも貢献しているという。

FABRIZIOLO 30k EXはアナログRCA入出力端子を背面に搭載しており、本格的な管球式プリアンプとしての性能を備えているとのこと。本体前面にはヘッドホン出力端子、アナログ入力用のステレオミニ端子も備えている。

ERNESTOLO 50k EXは、FABRIZIOLO 30k EXと同じプリアンプ回路に加えて、25W+25W（4Ω）、12W+12W（8Ω）のパワーアンプ回路を備えたプリメインアンプ。スピーカー端子は6mm径のシャフトに裸線挿入用の4mm径の孔が設けられており、バナナプラグにも対応する。

本機も本体前面にはヘッドホン出力端子、アナログ入力用のステレオミニ端子も備えている。ヘッドホンアンプ部はFABRIZIOLO 30k EXと共通している。

いずれのモデルも日本国内特別仕様のEXモデルで、真空管は JJ 製 ECC 802 S GOLDを採用。これはFABRIZIOLO／ERNESTOLO 旧モデルのEXモデルで採用されたECC 802 Sのピンに金メッキを施したハイグレード・バージョンとなる。ガラス管のロゴプリントも、通常のレッド色から、本管ではゴールド色に援交されている。オペアンプはバー・ブラウン「OPA2604 AP」を採用する。

FABRIZIOLO 30k EX／ERNESTOLO 50k EXの仕様については、ヘッドホンアンプ部の出力が600mW/ch、ヘッドホンのインピーダンスは32Ω。S/Nは92dB、周波数特性は15Hz~100kHz（-1dB）、入力インピーダンスは10kΩ。

プリアンプ部はS/Nが92dB、全高調波歪が0.05%@10kΩ。パワーアンプ部（ERNESTOLO 50k EX）は出力が25W+25W（4Ω）、12W+12W（8Ω）、S/Nが98dB、ダイナミックレンジが98dB、全高調波歪が0.03%@9W/4Ωとなる。

両モデルともに外形寸法は76W×75H×150Dmm、質量は約1.1kg。電源アダプターが付属する。