デビューアルバムは10月を予定

仏・クラシックレーベル「ERATO」が新人オペラ歌手のエルザ・ドライジと独占契約

公開日 2018/05/18 17:30 季刊Audio Accessory編集部
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フランスで創立されたレーベル「ERATO(エラート)」は、クラシック音楽を中心に若手ミュージシャンの録音を数多く手がける高音質レーベルとして知られている。そのERATOがこの度、新人ソプラノ歌手エルザ・ドライジと独占契約を交わしたことを発表した。


エルザ・ドライジは現在26歳でありながら、2016年にはプラシド・ドミンゴが主催するオペラリア(コンテスト)で優勝、フランスの Victoires de la Musique Classiqueや、ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーも受賞するなど高い実力が評価されている。デビューアルバムは10月の発売を予定している。

ドライジの特徴は、様々な作曲家がヒロインたちをどのようにして異なるアプローチで描写してきたのかを明確に表現する点だ。例えばマスネとリヒャルト・シュトラウスの描くサロメ、マスネとプッチーニの描くマノンの違いなどである。ドライジはこれらのオペラにおいて、女性の偉大な役割をドラマティックかつ音楽性豊かに表現している。

ERATOと独占契約を交わしたエルザ・ドライジ

デビューアルバムは、オペラ・モンペリエ国立管弦楽団と、デンマークの指揮者ミカエル・シェーンヴァントとともにフランスにて収録された。ERATOとの独占契約について、ドライジ本人は以下のように語っている。

「ERATOレーベルで最初のアルバムをリリースできることを、非常に幸運なことだと思っています。ERATOからは本当に素晴らしいサポートをいただき、私が自由に探検し、研究し、リスクを取りながらも自由に作品を録音することができました。これほどオープンな環境で作品が作れることは、今日では非常に珍しいことです。私はこのERATOとの素晴らしい時間を非常に喜ばしく思っていますし、もっと様々なプロジェクトに取り組んでいきたいと思います」

またデビューアルバムについては、「アルバムの詳細については今後発表になっていきますが、いくつか既にステージで歌ったことがあるアリアに加えて、世界初となる2つの録音を行なっております。私はこの作品を通じて、情熱や内なる炎を音楽に反映させ、音楽家としての旅をスタートさせたいと思っています。これまで歌ってきたレパートリーを繰り返すだけではなく、未来に繋がる作品にしたいと考えております」と語った。

ERATOレーベル/ワーナー・クラシックスの代表であるアラン・ランスロン氏は、「彼女の名声は世界中に広がっており、オペラ歌手の中の新しい世代の自由な精神を体現しています。彼女の選曲とレパートリー、そして感性は、伝統を抱擁しつつも突き抜ける力に溢れています。デビューアルバムは秋を予定しています。ERATOは素晴らしい歌手をレーベルに迎え入れられたことを非常に誇りに思います」とコメントした。

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