「Stella Utopia EM Evo」も

【HIGH END】FOCAL、新フラグシップ・スピーカー「Grande Utopia EM Evo」を発表

公開日 2018/05/12 09:12 編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
独ミュンヘンで開催されている世界最大規模のオーディオショウ「HIGH END 2018 MUNICH」にて、仏FOCALは新製品発表会を開催。「Utopia III Evo」シリーズにラインナップされる新フラグシップ・スピーカー「Grande Utopia EM Evo」と「Stella Utopia EM Evo」を発表した。発売は2018年9月を予定しているという。

「Grande Utopia EM Evo」

両モデルは「Grande Utopia EM」と「Stella Utopia EM」の後継機種。シリーズのトップ2機種が更新されるのは、前シリーズ「Utopia III」が登場した2008年以来、約10年ぶりとなる。Utopia III Evoシリーズについては、今回の2機種の弟モデルとなる「Maestro Utopia Evo」「Scala Utopia Evo」が先行して昨年のHIGH ENDで発表されていた。

「Grande Utopia EM Evo」

「Stella Utopia EM Evo」

Grande Utopia EM EvoとStella Utopia EM Evoには、Utopia III Evoシリーズとして同社がこの10年間で培ってきた技術を結集。スピーカーユニットの不要な動きを抑制するTMD(Tuned Mass Damping)サスペンションや、磁気回路の磁界を安定させて高調波歪みを回避するNIC(Neutral Inductance Circuit)などの最新技術が投入されている。

TMDサスペンションの優位性を改めて紹介

こちらはNIC磁気回路のプレゼンテーション

今回の2機種ならではのトピックとしては、スピーカーユニットに対してMRR(Machined Reinforcement Rings)システムと呼ばれる構造を採用。これは、スピーカードライバーとバスケットの間にアルミブロックから切削加工された頑丈なフレームを配置することで、振動板の優れた減衰特性の恩恵を受けつつ、剛性を強化することを可能にしたという。

MRR(Machined Reinforcement Rings)と呼ばれるキャビネット構造を採用

また、新たに採用されたスピーカードライバーに合わせてクロスオーバーの再設計も実施された。クロスオーバー等を構成する音質パーツや内部配線についても、最高品質のものを改めて厳選した。

先行して登場したUtopia III Evoシリーズと同様に、自動車の塗装にインスパイアされた美しい仕上げも特徴としている。塗装はメタリックブルー、アッシュグレイ、ブリティッシュ・レーシング・グリーン、ブラック・ラッカー、カララ・ホワイトなどから選択が可能だ。

発表会では実際にGrande Utopia EM Evoの再生デモも行われた

欧州での価格は「Grande Utopia EM Evo」が180,000ユーロ、「Stella Utopia EM Evo」が100,000ユーロを予定している。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE