従来モデル「077」のアップグレードサービスも開始

ブルメスター、別筐体電源で強化したプリアンプ「077+PSU」

2018/03/01 編集部:川田菜月
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(株)ノアは、Burmester(ブルメスター)のプリアンプ「077+PSU」を本日3月1日から発売した。価格は6,000,000円(税抜)。

電源部を別筐体としたプリアンプ「077+PSU」(写真左がプリアンプ本体、右が電源部)

本機は従来モデル「077」をベースに、電源部を別筐体としたバージョン。別筐体となるPSU(パワー・サプライ・ユニット)は、2基の大型トロイダルトランスと合計160,000μF以上の大容量キャパシターを搭載する。外装は本体部分と同様のヘアライン仕上げを施したアルミ削り出しのシャーシに、クロム仕上げの極厚フロントパネルを採用。天板と底面部には厚みの違うアルミニウム・ボードを組み合わせたダブルレイヤー・パネルを用いている。

本体部分は独自のX-amp技術を採用。増幅回路に「X-amp2」Aクラス動作モジュールを組み込むことで、力強さとディテール表現を実現するとしている。内部は左右チャンネル基板が独立したデュアル・モノ構造を採用。入力から出力までの音声信号経路には、カップリング・コンデンサーを一切使用しないピュアDC構成のアンプを搭載する。

高精度電子ボリュームコントロールと大型ロータリーエンコーダーを採用し、1dB調整と61ステップのブルメスター・オリジナル・カーブでの調整が可能。また、デジヘル表記モードでは組み合わせるパワーアンプに合わせて増幅設定を高増幅(+21dB/111ステップ)/低増幅(+5dB/85ステップ)の2つから選択・切り替えが可能。つまみ部分はクロム仕上げで、触感や操作時のクリック感にもこだわったとのこと。

入力はバランス・ライン入力を6系統装備(内1系統はサラウンド入力に変更可)。加えて、ライン(アンバランス/RCA)/MCまたはMMフォノ(バランス/XLR)/D/Aコンバーター(S/PDIF同軸RCA、USB各1系統)の3つの内いずれか1系統を追加可能。MCまたはMMフォノ入力は、ゲイン・負荷インピーダンス・負荷容量設定、サブソニックフィルターON/OFF選択が可能で、D/Aコンバーター入力は最大192kHzまでアップサンプリングが可能。別売の換装用オプションモジュール(価格490,000円/税抜)も用意する。

プリアンプ本体の背面部

出力にはφ6.3mmヘッドホン出力を2系統と、バランス・ライン出力/バランス・REC出力を1系統ずつ装備。REC出力はライン出力レベルのプリアウトへと設定変更でき、2系統の同時出力も可能となる。その他各入出力も設定メニューからカスタム可能。バランス入力ごとに独立した位相反転や、各入力の感度調整などが行える。本体操作には大型システムリモコン「005」を付属する。

また、本体、電源筐体ともにアルミ削り出しのベースボードを同梱。筐体の脚部はスパイク型で、ベースボードとの間にカーボンファイバー製インシュレーターを挟むことで外部からの振動や共振を最小限に抑えるとしている。

周波数特性は10Hz - 150kHz、S/Nは107dB以上。消費電力は動作時55W(スタンバイ時4W)で、外形寸法(ベースボードおよび突起部含む)/質量は、本体が450W×160H×355Dmm/25kg、電源部のPSUが450W×160H×335Dmm/25kg。

また、従来モデル「077」のユーザーを対象とした「077+PSU」同等品アップグレードサービス(費用2,500,000円/税抜)も開始する。

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