「SELECT DAC」の技術要素を継承

MSBテクノロジー、準旗艦D/Aコンバーター「Reference DAC」を11月に発売。価格は540万円

2017/11/01 編集部:伊藤 麻衣
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アクシスは、同社が取り扱うMSB Technologyブランドより、準旗艦D/Aコンバーター「Reference DAC」を11月に発売する。価格は5,400,000円(税抜)。

「Reference DAC」

Reference DACは、5月にドイツで開催された「HIGH END」で発表され(関連ニュース)、9月・10月に「2017 東京インターナショナルオーディオショウ」に出展されていたが(関連ニュース)、今回正式な国内での発売時期と価格がアナウンスされたかたち。

2016年発売の旗艦D/Aコンバーター「SELECT DAC」の弟機にあたるモデル。上位機の技術要素を継承し、新Hybrid DACモジュールデバイスを4基搭載する。

入出力部分がモジュラー化されており、必要なものを選択して搭載できる。入力モジュールは同軸/光、AES/EBU、独自インターフェースのPRO I2Sから1つを標準で指定可能。加えて、DSD 11.2MHz/PCM 384kHz/MQAにまで対応するUSB、レンダラー入力に対応するためのLAN、アナログ入力も用意しており、この中から最大4系統まで搭載できる。標準アナログ出力モジュールは、ボリュームコントロール機構を内蔵したバランス仕様またはシングルエンド仕様を選択可能となっている。

モジュラー化された入出力端子部

クロックは、極限の精度単位とされるFEMTO secにまでジッター値を極小化したMSB独自のモジュールを採用。また、MSBのマスタークロックはモジュール化されており、標準モデルではGalaxy 140 Clockを搭載。アップグレードオプションにて、より高精度のFEMTO 77、さらに上位のFEMTO 33を搭載することもできる。

本体と電源分を別筐体とした2ピース構成を採用。電源は、標準仕様モデルでは“Dual Powerbase”とし、1台でデジタル系/アナログ系2系統分離DC供給を行う。整流・定電圧回路はアナログ・リニア構成とし、整流素子には超高速シリコン・カーバイド・ショットキー・ダイオードを採用。これにより、高効率で大電流を安定して取り出すと同時に、ターンオン/オフの瞬時性に優れ、一般の整流素子につきもののオフ時のリカバリー逆電流の発生とそれに起因するノイズを大幅に低減。電磁シールドが施された6個のトロイダルトランスを搭載し、アナログ回路用にプラスとマイナス、デジタル回路とクロック回路専用に独立させて超低ノイズを実現したとする。

なお、Reference DAC本体側には、セパレート電源とは別に各回路に対するローカルレギュレーターが装備され、さらなる低ノイズ化と安定性を獲得したという。

また、オプションモデルとして、デジタル系とアナログ系の電源を2つの筐体に分離搭載する“Two Mono Powerbases”を用意している。

外形寸法は本体/電源ともに444W×73H×444Dmm(スパイク装着時)、質量は本体が12.5kgで、電源部が18.5kg。

【問い合わせ先】
アクシス(株)
TEL/03-5410-0071

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  • ジャンルD/Aコンバーター
  • ブランドMSB Technology
  • 型番Reference DAC
  • 発売日2017年11月
  • 価格¥5,400,000(税抜)