最適値設計仕様のトランス巻線を採用

フェーズメーション、左右独立筐体/完全バランス型入力部採用のMCカートリッジ用昇圧トランス

2017/10/27 編集部:伊藤 麻衣
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協同電子エンジニアリング(株)は、自社ブランドPhasemation(フェーズメーション)から、完全バランス型入力部採用のMCカートリッジ用昇圧トランス「T-2000」を、12月中旬に発売する。価格は900,000円(税抜)。

「T-2000」

2014年に発売された「T-500」(関連ニュース)の完全バランス型の入力部を継承しながら、独自の特殊分割巻線構造を見直し高音質を追求。さらに、左右を独立筐体とすることで音質干渉を極限まで排除した、フェーズメーションにおける最高の昇圧トランスだとしている。

コア材に、新開発の「極薄スーパーマロイコア材」を採用。大型のコア形状と相まって、高い低域リニアリティと高効率昇圧(低損失)という特性を実現したという。

トランス巻線仕様も見直し、カートリッジのインピーダンス値とトランスとのマッチングを考慮した最適値設計仕様を採用。新巻線構造とあわせ、音の広帯域化と高解像のトランスを実現したとする。さらに、2次巻線に高純度銅線を使用している。

また、T-500では量産タイプのトランス巻線に特殊巻線構造を導入したものを使用していたが、T-2000では音質追求のためハンドメイドによるものを採用した。

昇圧トランスをハイダンピングラバー材で支持することで、外部振動の伝播を防止する構造を採用。シャーシは、鋼鈑に銅メッキを施したベースと誘導ハムシールドを配したケースカバー、トランス付近に配置された磁気シールド材による2重構造となっている。フロントパネルは、20mm厚のスラントアルミパネルを採用。筐体下部に、異種素材のウッドベースを用いることで、不要振動を効率的に排除するとしている。

「T-2000」の背面部

入出力端子はWBT/NEUTRIK製のロジウムメッキ端子。フットはTAOC製のハイカーボン鋳鉄インシュレーターとなる。

適合カートリッジ出力インピーダンスは4Ω、負荷インピーダンスは47kΩ、昇圧比(電圧利得)は26dB、周波数特性は10〜100kHz(±2dB)。外形寸法は214W×118H×265Dmmで、質量は4.9kg(1台)。

【問い合わせ】
協同電子エンジニアリング
TEL/045-710-0975

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  • ジャンルその他
  • ブランドPHASEMATION
  • 型番T-2000
  • 発売日2017年12月中旬
  • 価格¥900,000(税抜)
【SPEC】●適合カートリッジ出力インピーダンス:4Ω ●負荷インピーダンス:47kΩ ●昇圧比:26dB ●周波数特性:10Hz〜100kHz(±2dB) ●外形寸法:214W×118H×265Dmm ●質量:4.9kg(1台)