横幅をラックスマン標準の440mmに拡張

ラックスマン、機能も外観も一新した真空管プリ「CL-38uC」/パワーアンプ「MQ-88uC」

公開日 2017/09/29 11:56 編集部:川田菜月
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ラックスマンは、真空管プリアンプ「CL-38uC」と真空管パワーアンプ「MQ-88uC」を11月下旬から発売する。価格はCL-38uCが360,000円(税抜)、MQ-88uCが390,000円(税抜)。

真空管プリアンプ「CL-38uC」

真空管パワーアンプ「MQ-88uC」

両モデルとも、従来モデル「CL-38u」および「MQ-88u」の後継機として、外観から装備・機能面を一新した。いずれのモデルも使用するすべての真空管を定評あるスロバキアJJ製に変更。またカップリングコンデンサーはニチコン製高耐圧メタライズド・ポリプロピレン・フィルムコンデンサーを採用し、伸びやかで自然な音色を実現するとしている。

真空管プリアンプ「CL-38uC」は、従来採用されてきた『ロ』の字型木製ケースはそのままに、横幅をこれまでの400mmから、現在のラックスマン製品の基本サイズである440mmに拡張した新デザインを採用。

筐体には外来ノイズに強い全方位シールド型金属シャーシ構造を採用し、信号切替部は耐久性に優れたオーディオ専用リレーによる高信頼設計を施している。また、新たにMCカートリッジゲイン調節レバースイッチも装備する。真空管にはECC83Sを3本、ECC82を5本使用。

基本のオーディオ性能面は従来モデルCL-38uから踏襲。フォノアンプ、トーンコントロール、フラットアンプのすべてに低インピーダンス伝送を実現するSRPP(Shunt Regulated Push Pull)構成を採用。また、アナログ再生用に高音質の左右/2段階ゲイン毎独立のMCトランス4基を搭載する。アナログレコードの反りによるウーファーのふらつきを抑えるローカット・スイッチや、モノラル再生時に便利なモノラル・スイッチなど機能面も引き続き装備する。

細かな音質調節が可能なターンオーバー周波数3段階切替のLUX方式トーンコントロール機能を装備。電源には、低漏洩磁束のトロイダル電源トランスとチョーク一体型シールドケースを採用し、高S/Nの信号伝送環境を実現している。

入力はライン3系統、フォノ1系統と、新たにバランス1系統を装備。出力は2系統、録音入出力に1系統備える。消費電力は32W、外形寸法は440W×169H×307Dmm、質量は13.3kg。アルミ製小型リモコンと、OFC極太線ノンツイスト構造のラックスマン純正電源ケーブル「JPA-10000」を付属する。

真空管パワーアンプ「MQ-88uC」は、シャーシベースとボンネットカラーに新たにダークブラウンを採用。また、4/8/16Ωの独立したスピーカー端子を装備、歪みの少ないパワー感あふれる再生の適合性を高めたとしている。

基本性能はMQ-88uから継承しており、定格出力は25W+25W(4Ω、8Ω、16Ω)。出力管には力強く厚みのある音色が定評の「KT-88」を4本使用。その他真空管はECC83Sを2本、ECC82を2本使用。初段アンプはパラレル化し、高S/Nかつ低インピーダンス伝送でドライバー段に直結接続する。実績のあるムラード型回路(ドライバー段)と真空管本来の音質を引き出す3極管接続を採用する。

電源にはアルミ・ダイキャストケース入りOY15型出力トランスを採用。粘り強い音質を実現するEIタイプの大容量電源トランスと、安定したパワー供給を実現する大型オリジナル・ブロックコンデンサーを搭載する。

付属品には、真空管や他の大型パーツを保護する網型のボンネットカバー、OFC極太線ノンツイスト構造の純正電源ケーブル「JPA-10000」を用意。

入力はダイレクト1系統、バリアブル1系統を装備。消費電力は150W(無信号時140W)。外形寸法は440W×184H×230Dmm、質量は16.1kg。

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  • 発売日2017年11月下旬
  • 価格¥360,000(税抜)
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