ディスクリートバッファー回路追加など

ラックスマン、“Xシリーズ”のAB級プリメインアンプ「L-507uXII」。プリ/パワー部とも機能強化

公開日 2017/05/19 10:00 編集部:伊藤 麻衣
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ラックスマンは、AB級プリメインアンプ「L-507uXII」を6月下旬から発売する。価格は480,000円(税抜)。本体カラーはブラスターホワイト。

L-507uXII

本製品は、2012年8月発売の“Xシリーズ”第4弾モデル「L-507uX」をベースに、純A級モデルの開発で得たノウハウを投入したモデル。

プリアンプ回路の出力段に、セパレートアンプのトップエンドモデル「C-900u」と同等のディスクリートバッファー回路を追加。同社独自の高音質帰還回路「ODNF」の最新バージョン4.0を搭載する。加えて、アッテネーターに電子制御の新LECUA1000を搭載し、88ステップの音量調整を可能にした。

パワーアンプ部は、L-507uXから導入された3パラレル・プッシュプル構成を採用するが、電源基板の接続方式を見直し、低抵抗値の大型スピーカーリレーをパラレル構成で搭載。スピーカー端子へダイレクト配線することで、ダンピングファクターを205から260へ向上した。連続実効出力は110W+110W(8Ω)、220W+220W(4Ω)。

電源部には、高レギュレーションの電源トランスと、10,000μFの大容量コンデンサーを4本組み合わせた、ハイイナーシャ(高慣性)電源を採用。

内部配線は各芯スパイラルラップ・シールドと芯線の非メッキ処理を施した独自のOFCワイヤーを採用。また、基板配線をラウンドパターンとすることで、繊細な音楽信号の流れに配慮、スムーズな電流伝送を実現したとする。

MM/MC対応のフォノイコライザーアンプ回路を内蔵。さらに、バイアンプ構成やAVシステムと組み合わせて使用することも可能な、プリ/パワー分離機能を備えている。

背面に装備するRCA入出力端子は全て18mmピッチとすることで大型プラグにも対応。スピーカー端子は、極太のケーブルも装着しやすく、Yラグやバナナ端子に対応したLR同一特性レイアウトとした。ヘッドホン出力端子も備える。

RCA入出力端子には、大型プラグにも対応する18mmピッチを採用

入出力端子は、ライン入力4系統、フォノ入力1系統(MM/MC切替)、バランス・ライン入力2系統、録音入出力1系統、セパレート入出力1系統。

シャーシはループレスシャーシ構造とすることで、シャーシ電流によるアース・インピーダンスの上昇を遮断するとしている。トップパネルはアルミ製。ブラスターホワイトのフロントパネルには、新デザインのメーターパネルとLED照明付きメーターを備えている。脚部は、不要な外部振動を極限まで遮断するというグラデーション鋳鉄製レッグだ。

外形寸法は440W×178H×454Dmm(ノブ、端子含む)、質量は25kg。

対応CDプレーヤーの操作も可能な上位機種と同一のアルミ製リモコンと、ノンツイスト構造のラックスマン標準電源ケーブル「JPA-10000」が付属する。

【問い合わせ先】
ラックスマン株式会社
TEL/045-470-6991

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  • ジャンルプリメインアンプ
  • ブランドLUXMAN
  • 型番L-507uXII
  • 発売日2017年6月下旬
  • 価格¥480,000(税抜)
【SPEC】●連続実効出力:110W+110W (8Ω) 、220W+220W (4Ω) ●入出力:ライン4系統、フォノ1系統 (MM / MC切替) 、バランス・ライン2系統、録音入出力1系統、セパレート入出力1系統 ●スピーカー出力:A、B 2系統 (AB同時出力可能) ●増幅回路、出力構成:ODNF4.0、バイポーラ・3パラレルプッシュプル ●入力感度 / 入力インピーダンス:PHONO (MM):2.5mV / 47kΩ、PHONO (MC):0.3mV / 100Ω、LINE:180mV / 47kΩ、MAIN-IN:1.05V / 47kΩ ●全高調波歪率:0.007%以下 (1kHz / 8Ω) 、0.02%以下(20Hz〜20kHz/8Ω) ●S/N比:ライン(105dB以上) ●周波数特性:20Hz〜100kHz (+0、-3.0dB) ●消費電力:300W 、86W (無信号時) 、0.4W (スタンバイ時) ●外形寸法:440W×178H×454Do(前面ノブ、背面端子含む) ●質量:25.0kg