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「心にグッとくるかが全て」

<OTOTEN>大使にT-SQUARE伊東たけし氏が就任。アルバム全43作のハイレゾ化も発表

編集部:風間雄介
2017年05月13日
一般社団法人 日本オーディオ協会が開催する「OTOTEN 2017」が、5月13日(土)、14日(日)の2日間、有楽町の東京国際フォーラムで開催されている。

13日午前には、OTOTEN 2017の大使に決まったT-SQUAREの伊東たけし氏にOTOTEN大使の称号授与が行われた。伊東氏には記念品としてソニーのノイズキャンセリング対応ワイヤレスヘッドホン「MDR-1000X」も贈呈された。

OTOTEN 2017の大使に決まったT-SQUAREの伊東たけし氏(中央)

伊東氏はOTOTEN大使に決まったことについて「身が引き締まる思い」とし、「去年は自転車の大使をやっていたんですが、まさか今年、OTOTENの大使に選んでいただけるとは思わなかった。光栄です」と語って笑いを誘った。

授与式の模様

MDR-1000Xをもらって嬉しそうな伊東氏

伊東氏は「オーディオが大好きで、スイングジャーナルやステレオを読んで育った。バックロードホーンが流行ったとき、コーラルのアンプをぶちこんだり…」など思い出を語り、「これまでの経験を活かして、少しでもお役に立てたら」と述べた。

授与式に続いて行われたのは、伊東氏が関わった音源を試聴して行われるトークセッションだ。

まず最初に再生されたのは、誰もが知る名曲「TRUTH」。ハイレゾ盤をTADのハイエンドスピーカーで鳴らした。

伊東氏は「この曲の制作にはものすごく苦しんだ。何せテープの時代なので、なかなかリテイクもしづらい。それに、ウインドシンセというアナログシンセに取り組んだんだけど、演奏法も分からない、教則本もない。自分で色々試すしか無い状況だった」とコメント。

トークセッションの模様

だがその苦労の甲斐あって、「オシロスコープで見たことがあるが、アナログシンセはデジタルシンセに比べ情報量が段違いに多い。その情報量も、みなさんの高い評価につながっているのだと思う」と語った。

このあとは、T-SQUAREとして43枚目となるオリジナルアルバム「REBIRTH」の曲を流しながら、それぞれの裏話や解説をしていった。なお、T-SQUAREの43枚のオリジナルアルバムが、すべてハイレゾ化されることも発表された。

ハイレゾについて伊東氏は「この数年で、ようやく96/24で録れるようになった。以前はコンピュータがフリーズして難しかった。ハイレゾを普通に録れるようになったのがめちゃめちゃ嬉しくて…」と興奮気味に語り、「ハイレゾ配信がはじまるので、またオーディオが楽しくなってきた」と付け加えた。

「情報としてMP3で、というのもいいんだけど、音を楽しむというのは際限なく自分で作っていける趣味。ケーブル一つでも音は変わるし」と高音質へのこだわりを語り、「今回のTADは、高域がすごく伸びるしもちろん良いスピーカーだけど、T-SQUAREの音とのマッチングということで言うと、もっとズンズンした感じもいいのでは」と注文を付ける一幕もあった。

T-SQUAREは楽曲によって作曲者が異なるが、伊東氏は「生意気な言い方になるかもしれないが、デモテープを聴いたときに、心にグッとくるものがあるかどうかが決め手。これあんまり吹きたくないな、と思ったらそう言っちゃう」と語った。

「心にグッとくるものがあるかどうか」がすべて、と伊東氏

これは録音の際も同じで、「心にグッとくるかどうかが判断基準」なのだという。「何か違うなぁとなると、マイクの立て方を変えたり、マイクの種類を変えたり、決まるまで何時間も延々とやり続けることもある。そうしていくと『あ、これだ』となる瞬間がある」とし、オーディオと同じように録音でもセッティングにこだわっていることを明かした。

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