ダンサブルでハイファイ!

レコードストアデイ注目作、Goh Hotodaが手がけたin FAM stepの7インチレコード

公開日 2017/03/30 14:39 季刊・アナログ編集部
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いま、世界的に大きな盛り上がりを見せているアナログレコード。なかでも世界各地で開催されるレコードの祭典「Record Store Day(レコードストアデイ)」は、年を追うごとにその規模を拡大している印象がある。

もちろんその動きはここ日本でも同様で、今年4月22日(土)のレコードストアデイに合わせてさまざまなミュージシャンがレコードをリリースする。そのなかでも注目したいのは、in FAM stepの作品だ。

in FAM step

in FAM stepはおよそ半年前にリリースしたEP『y.o.u.EP』でデビューしたシティポップバンドで、同作はJ-WAVE『SONAR MUSIC』やInter FM『Hot Pics』でパワープレイされるなど高い評価を集めた作品だ。ブルースやソウル、ハウス、ヒップホップ、ダブステップなど様々な要素を消化したダンサブルなサウンドで、クラブシーンを中心に大きな話題を集めている。

今回、レコードストアデイに発売されるのは、7インチレコード『Fever / Don't feel stagnant』。内容はもちろんのこと、注目はレコーディング・エンジニアに世界的ミックスエンジニア/プロデューサーであるGoh Hotodaを迎えて作り上げられたサウンドだ。

レコードストアデイにリリースされる新譜のマスタリングを手掛けたのはGoh Hotoda

Goh Hotodaは、マドンナの名盤『VOGUE』で現在まで続くハウス・ミュージックの礎を築き上げたことでも知られるが、in FAM stepの7インチレコードを聴けばその瞬間にセンスの高いサウンドに驚かされる。

その音は極太。「これぞアナログ!」と思わず言ってしまいそうになるシンセサウンドを始めとして、クラブのフロアを意識しながらも絶妙なサウンドバランスへと仕上げられた音場定位。まさに、「ハイファイでありながら踊れるクラブサウンド」というべき、なかなか聴くことのできないサウンドは必聴だ。ギターのクランチがかったソロの音色を聴くと、楽曲そのものはクラブ的なアプローチでありながら、あくまでin FAM STEPがバンドであることを感じさせる実体感のあるサウンドとなっていることも本作の聴きどころのひとつだろう。

さらに、Goh Hotoda氏のリミックスによるAA面の『Don't feel stagnant」も聴きどころ満載。ギターの心地よいカッティングと軽快ながらも分厚い音を刻むリズム。聴きやすく親しみやすいメロディと思わず体が動き出してしまいようなダンサブルなサウンドが融合した本作は、in FAM stepとGoh Hotodaのセンスが融合とも言いかえることができるものだ。

ダンサブルでありながらハイファイ。そんなin FAM stepの7インチレコードにはアナログレコードならではの魅力が存分に詰まっている。今年のレコードストアデイのリリース作品の中でも期待の一枚と言えそうだ。

『Fever / Don't feel stagnant』
発売日:2017年4月22日(土)
アーティスト名:in FAM step
収録曲:Side A/Fever Side AA/Don’t feel stagnant
価格:¥1500/税別
レーベル:Steppin’ out
フォーマット:7インチレコード(BMP-4001)

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