MQAやRoonも対応、250万円

MERIDIAN、デュアルモノDAC「ULTRA DAC」。MQA開発から生まれた独自D/A技術搭載

公開日 2017/01/20 12:47 編集部:小澤 麻実
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ハイレス・ミュージック(株)は、英MERIDIAN(メリディアン)の新製品として、MQAやRoon対応のデュアルモノD/Aコンバーター「MERIDIAN ULTRA DAC」を1月下旬に発売する。価格は250万円(税抜)。

MERIDIAN ULTRA DAC

MERIDIAN ULTRA DACの背面部

MQAの研究開発で得られた知見とコンセプトをベースに開発した特許取得技術「ハイエラキカル・D/Aテクノロジー」を世界初搭載。D/A変換で生じる量子化ノイズを抑制するとともに、時間軸の再生精度を改善。過渡特性が改善されることで楽音や声の立ち上がり、静寂感などの再生力を磨き上げたという。

さらに、左右のD/A変換基板や専用クロック基板を独立させることで、変換精度に配慮。電源部からバックエンドまで各チャンネルで独立させたデュアルモノDAC構成とした。クロックはFIFOバッファリングを採用し、可聴領域限界以下の精度を実現。加えてアポダイジングフィルターやシェイプドディザ回路によってノイズを除去。音源に忠実なアナログ信号再現を可能にしたという。なおDSDネイティブ再生では、新開発のマルチビットモジュレーターによりインパルス応答を改善するとのことだ。

電源はアルミ筐体をさらにアルミパネルで囲う二重構造を採用。ノイズ混入および周辺へのノイズ干渉を抑えるよう配慮されている。

再生可能なファイルは、USB経由時が最大384kHz/24bitのPCM、DXD、DSD 5.6MHz/2.8MHz、MQA 384kHz/24bit。アップサンプリングフィルターはLong/Medium/Shortの3種類を用意し、曲ごとに最適なものを選ぶことができる。

そのほか入力端子として同軸デジタル端子およびAES/EBU、BNC、メリディアン独自のSpeakerlink、光デジタル端子などを用意する。LAN端子もそなえ、メリディアンのネットワーク再生システム「Sooloos」やRoonにも対応する。

本機はHDMI非搭載だが、別筐体のオプションとしてHDMIオーディオプロセッサー「HD-621」(受注生産/価格未定)も用意。独自のSpeakerlink端子経由でHDMIからの信号伝送を可能にする。映像との同期にも対応するとのことだ。

ケンブリッジの自社工場で、8層高密度基板から組立までハンドメイドで生産しているとのこと。本体色はブラックとメリディアン・シルバーの2色だが、約270色から選べるカスタムカラーオーダーも別注で行っている。筐体フロントには低ノイズに配慮した液晶ディスプレイを用意。外形寸法は481W×175H×411Dmm、質量16kg。大型リモコンMSR+も付属するほか、外部コントロールにも対応するRS232端子やトリガー出力3系統も備えている。

【問い合わせ先】
ハイレス・ミュージック(株)
TEL/03-6805-2027
MAIL/info@hires-music.jp

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