上位機種に迫るサウンドを省スペースで

Avantgarde、新スピーカー「ZERO-TEIL AKTIV」。パッシブ2ウェイホーン+アクティブウーファー構成を最小筐体で実現

公開日 2016/12/14 16:27 編集部:小野佳希
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エソテリックは、 Avantgarde(アバンギャルド)のホーンスピーカーシステム新製品 「ZERO-TEIL AKTIV」 (ゼロ-タイル アクティフ)を12月20日に発売する。ホワイト(AVG/ZERO-TA-W)とブラック(AVG/ZERO-TA-B)の2色をラインナップし、価格は200万円(ペア・税抜)。

ZERO-TEIL AKTIV

パッシブ2ウェイホーン+アクティブウーファーというAvantgarde伝統の構成を最小のエンクロージャーで実現。「上位機種に迫るクリアでパワフルなサウンドを省スペースでお楽しみいただける」としている。外形寸法は490W×1,040Hmm×318Dmmで質量は39kg。

ホワイト(AVG/ZERO-TA-W)

ブラック(AVG/ZERO-TA-B)

400mmのミッドレンジは300Hzまでを再生。低域は12インチドライバーを500Wの内蔵アンプで駆動する。インピーダンスは8Ω、能率104dBを達成し、87dBクラスのスピーカーに比べて32倍というダイナミックレンジを実現している。

ミッドレンジホーンドライバーにおいては、ボイスコイルの動きを均一にコントロールするため、強力なフェライトマグネットアッセンブリーを採用。また、新しいソフトメッシュ・ファイバーグリッド・ドームは、安定性の高いグリッド(格子)構造の繊維を専用に開発した。

そしてミクロンレベルの繊維の隙間は、伸縮性の高い独自の特殊樹脂素材でコーティング。強靭なグリッド構造と伸縮性の高い裏地の組み合わせにより、分割共振を低減し、高周波歪みを吸収するよう図っている。

トゥイーターホーンドライバーにおいては、最小化されたエアギャップ、8Ωのボイスコイル、軽量ダイアフラムを採用。大音量時でもダイナミックレンジの圧縮が無く、驚異的なダイナミックヘッドルームがつながりの良いサウンドに貢献しているとし、「静電型スピーカーを彷彿とさせるスムーズな音色、1インチホーンドライバーの力強さを併せ持つ」としている。

加えてウーファードライバーはアンダーハング構造のポールピースを装備。これによってエアギャップ内の磁束密度を高め、磁力エネルギーの損失を防いでいる。

サブウーファーは内蔵パワーアンプ「XD-500パワーモジュール」で駆動。入力はスピーカー端子、またはXLR端子に対応する。ハイインピーダンスのバランス入力(トランス受け)になっており、バランス増幅やブリッジ接続のアンプとの接続も行える。

なおXD-500アンプは、高度なDSPによるデジタルクロスオーバーネットワークを搭載。信号経路からパッシブフィルターを排除し、アナログ技術では難しい高精度な周波数コントロールを実現し、位相やインパルス特性の悪化など、アナログフィルターの問題点をクリアしているという。

レベル、クロスオーバー周波数、10バンドのパラメトリックイコライザーがプログラム可能。これらのプログラムは本体背面のディスプレイのほか、パソコンでも設定できる。

また、CDC(Controlled Dispersion Characteristic=放射特性コントロール)によるネットワークレスのミッドレンジ、10バンドEQ搭載DSPによるフレキシブルな低域の調整など、上位モデルと同じ技術を搭載している。

CDCは、ミッドレンジホーンの特性カーブにドライバーの特性を正確に適合させるという技術。ネットワークレスを可能にする、いわばメカニカルクロスオーバーで、音楽信号を直接ボイスコイルに送り届けることで、クリアな中域再生能力と豊かな臨場感をもたらすとしている。

【問い合わせ先】
エソテリック AVお客様相談室
TEL/0570-000-701

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  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドAVANTGARDE
  • 型番ZERO-TEIL AKTIV
  • 発売日2016年12月20日
  • 価格¥2,000,000(ペア・税抜)
【SPEC】●周波数特性:サテライト(250〜20,000Hz)サブウーハー(18〜350Hz) ●許容入力:50W ●クロスオーバー周波数:300/4,000Hz ●インピーダンス:8Ω ●能率:104dB ●外形寸法:490W×1,040Hmm×318Dmm ●質量:39kg