YMOのアコースティック・カバーアルバムも

mora独自ハイレゾ「mora Acoustic」シリーズ登場。生楽器に特化。第一弾は無伴奏フルート

2016/10/27 編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
配信サイトmoraを運営するレーベルゲートによる、高音質を追求した音源をラインナップする自社レーベル「Onebitious Records」。同レーベルの新シリーズとして「mora Acoustic」のリリースが10月31日よりスタートする。

mora「Onebitious Records」特別ページ

「Onebitious Records」は高音質なDSD音源を展開するレーベル。名前は1bit + Ambitiousに由来する造語で、DSDに特化する志を表しているとのこと。同レーベルではこれまで、自然音や伝統音楽などを扱う「mora Earth」、ライフスタイルに合わせたコンテンツの「mora Life」、クラシックのライブレコーディングを中心とした「mora Classical」を展開してきたが、そこに生楽器の美しく豊かな音の響きを伝える「mora Acoustic」が加わったかたちだ。

「mora Acoustic」の第一弾配信タイトルとして用意されるのは、フルート奏者 木ノ脇道元のアルバム『The ORGANIC SPACE 無伴奏フルート作品集』。そして、木ノ脇道元も参加するアコースティック・ユニット「といぼっくす」によるYMOのアコースティック・カバーアルバム『Acoustic YMO』の2タイトルとなる。

『The ORGANIC SPACE 無伴奏フルート作品集』は、現代日本を代表するフルート奏者、木ノ脇道元による無伴奏フルート・アルバム。

木ノ脇道元は、数々の音楽受賞歴を持つ世界的に評価される演奏家で、ソフトバンクのコマーシャルでチャイコフスキー「くるみ割り人形」より「葦笛の踊り」をひとり三重奏で演奏するなど、「日本で最も聴かれているフルート奏者」でもある。

『The ORGANIC SPACE 無伴奏フルート作品集』

本作品はハヶ岳中腹、標高1,300メートルに佇む木造の小さな教会にて収録されている。都会的なノイズが一切ないナチュラルな静寂のなか、有数の実力者による細やかな技巧と共に、ウッドな建築物ならではの響きをDSD収録により丁寧に撮り込んだという。特にヘッドホン再生では、その木々にしみ込んで消え行くような残響の美しさを堪能できるとしている。

木ノ脇道元

価格はアルバム単位で、DSD(2.8MHz/1bit .dsf)、FLAC(96kHz/24bit)共に2,000円となる。

撮影:磯田重晴

『Acoustic YMO』は11年前にCDでリリースされたアルバムで、YMOのデビュー盤を全てアコースティック楽器でカバーするという意欲作。

アコースティック・ユニット「といぼっくす」は、クラシック音楽演奏のジャンルで活躍する演奏家、作曲家、プロデューサーで結成されたユニット。2000年の結成当初から温めてきた「YMOをアコースティックでフルカバーする」という企画を実現した本作には、細野晴臣がボーカルとして参加しており、「シムーン」「マッドピエロ」の細野晴臣バージョンといったプレミアムなタイトルも収録されている。

『Acoustic YMO』

CDマスターではなく、ミックスダウン終了時の48kHz/24bitファイルから、JVCのK2システムを使用してハイレゾリマスタリングを行っている。CDとは異なった音作りになっているほか、FLACとDSDというフォーマットの違いによっても別工程を経ているため音の違いが楽しめるとしている。

といぼっくす

価格はアルバム単位で、DSD(2.8MHz/1bit .dsf)、FLAC(96kHz/24bit)共に3,500円となる。

これらのタイトルは10月31日(月)からmora独占配信となるが、10月27日(木)オープンの『e☆イヤホン梅田EST店』の店頭にて、先行試聴を行うことができる。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE