より積極的にオーディオ関連市場開拓

高級オーディオNAS“DELA”を扱う新会社メルコシンクレッツ設立。バッファローから独立

公開日 2016/05/27 18:41 オーディオ編集部:野間 美紀子/Phile-web編集部:杉浦 みな子
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(株)メルコホールディングスは、これまで子会社の(株)バッファローが展開していたオーディオ関連事業を継承する連結子会社 メルコシンクレッツ(株)を新しく設立した。

メルコシンクレッツ(株)のメンバー。右から二番目が代表取締役社長の荒木甲和氏

より積極的にオーディオ関連市場開拓を進めることを目的としたもので、これまで“DELA”ブランドで展開してきたNASやLANケーブルなどのオーディオ製品事業を独立させたかたち。概要は以下の通りで、メルコホールディングスの100%子会社となり、バッファローの従業員が出向して代表者を務める。

メルコシンクレッツ(株)

会社名:メルコシンクレッツ株式会社(英名:MELCO SYNCRETS INC.)
事業内容:音響機器及び関連製品の企画・開発・販売・サービス
設立年月日:平成28年4月15日
本社所在地:東京都中央区
代表取締役社長:荒木甲和
資本金:9千万円
決算期:3月31日
大株主・持株比率:(株)メルコホールディングス 100%

なお、今後のDELAブランドの製品サポートについては、メルコシンクレッツとバッファローが共同で行っていく。

DELAのハイエンドオーディオNAS

5月27日には、この新会社設立にあたり発表会が行われた。バッファロー 常務取締役 渡邊泰治氏は、今回の設立理由を次のように説明した。

「バッファローにはネットワークとストレージ、そして新規事業という3つの事業部があるが、これまでオーディオ機器の分野は新規事業部のなかに位置づけられていた。ハイレゾ用のNASを提案し、ネットワークオーディオ用のスイッチも投入。日本はもとより海外でもそのカテゴリーのトップブランドとして評価をいただくようになった。このオーディオの事業は今後ラインアップを充実させ、またオーディオという文化を育て、オーディオの流儀をもって進めていかなければならない。総合周辺機器メーカーとしてのバッファローのなかでこの事業を進めるより、よりスピード感をもってモチベーションも高くのぞんでいけるようにと、分社化することになった。バッファローのほうからしっかりとシナジーをもって支えてゆきたい」

メルコシンクレッツ(株)代表取締役社長に就任した荒木甲和氏は、新会社設立にあたりオーディオ機器事業の取り組みを加速していくことについて語った。

「2012年の音展で初めてSSD NASと外部電源を展示したことから始まり、この分野に取り組んできた歩みがある。オーディオ機器業界とPC周辺機器業界というギャップのある2つの業界をまたぐ製品を作るには、ソフト、ハード共にいままでにない踏み込んだ観点で提案をする必要があった。オーディオ用のNASとしてだけでなく、ドライバーを使わないUSB DAC接続機能など、新しい開拓も行ってきた。メルコシンクレッツという会社名は、かつてのオーディオ機器ブランド名“メルコ”と、Syncretism=融合・混合主義という意味を持つ“シンクレッツ”をつなげて命名した。バッファロー、バッファローメモリと共同開発していく点などはこれまでと変わらないが、スタッフや新規パートナーも開拓し、情報発信を強化し即時性をアップしていく」

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