アイ・オーの手がけるオーディオNAS

<HIGH END>fidata「HFAS1」が11.2MHz DSDのギャップレス再生に対応。ブラックモデルも出展

公開日 2016/05/07 12:26 編集部:小澤貴信
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アイ・オー・データ機器は独ミュンヘンで開催中の「HIGH END」に出展。fidataブランドのオーディオ用NAS「HFAS1」のデモンストレーションを行った。HFAS1のブラックモデルも参考出展された。

「HFAS1」のブラックカラー・モデル

アイ・オー・データ/ブライトーンの試聴ブース

デモを行ったのはHFAS1の海外仕様モデル「HFAS1-S10S」で、電源が海外仕様へと変更されている。また日本国内ではHDDモデルとSSDモデルの両方をラインナップしているが、海外ではSSDモデルのみをラインナップする予定とのことだ。

HFAS1のブラックカラー・モデルも参考出展。ブースに展示されたのはプロトタイプで、仕上げは最終ではないとのこと。通常モデルでは特徴的な処理が施されている天板の仕上げを、ブラック色に合わせて変更することを検討中だという。価格は未定だが、近日中の登場が予定されている。

会場では、今後提供予定の最新ファームウェア「Ver.1.30」の詳細も明かされた。「Ver.1.20」ではUSB-DACの直接接続に対応する大幅なアップデートを果たしたHFAS1だが、1.30でも多数の機能追加が実施される。ファームウェア公開は5月中になる見込み。

HFAS1をLUMIN「S1」などと組み合わせてデモ

最新ファームウェアでは、USB-DAC接続時における11.2MHz DSDのギャップレス再生に対応。768kHz PCMの再生にも新たに対応する(組み合わせるUSB-DAC側の対応も当然必要となる)。

さらにはMQAネイティブ出力にも対応。MQA対応USB-DACを組み合わせた場合、HFAS1で再生したMQA音源をDACへネイティブ出力できる。

また、フロント全面のLEDの色をブルーへと変更できるようになり、LEDの完全消灯にも対応。海外展開も考慮され、管理画面の英語化も選択可能となる。

また、本体正面の電源ボタンで再生の操作を行える新機能も追加された。具体的には、再生中に電源ボタンを「1回押し」で一時停止、「2回押し」で次曲へのスキップ、「3回押し」で前曲へ戻ることができる。

HIGH ENDのHALLに設けられた試聴室は、アイ・オー・データとブライトーンが共同で展開。fidataの再生デモには、ブライトーンが取り扱うDEERの励磁型スピーカー「RSS-173」が組み合わされていた。

「RSS-173」

励磁型スピーカーとは、振動板を動かす磁気回路に、電磁石を使ったスピーカーのこと。スピーカーの駆動には、磁気回路に電流を流すコントローラーを組み合わせる。RSS-173は2ウェイ・モデルで、ブースにはフルレンジモデル「RSS-133」も展示。なお、今後3ウェイ・モデルも発売予定とのことだ。

「RS-133」とコントローラー

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