大きな進化を遂げて待望の販売開始

フォルクスワーゲン新型車『Golf Touran』が登場。同社初「オールセーフティ」採用

2016/01/14 季刊analog編集部
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フォルクスワーゲングループジャパン(株)(VGJ)は1月12日に発表会を開催。新型『Golf Touran(ゴルフ トゥーラン)』が披露された。

新型『Golf Touran(ゴルフ トゥーラン)』とフォルクスワーゲングループジャパン(株)の代表取締役、スヴェン シュタイン氏(左)

冒頭に挨拶に立った、VGJの代表取締役、スヴェン・シュタイン氏は「昨年は、アメリカでのディーゼル車の問題が起き10月以降販売が減ったが、11、12月にはショールームに訪れるお客様は回復してきた。とにかく2016年は信頼回復に努めたい。ロゴ表記を『Das Auto』から『Volkswagen』に改め、原点に立ち返る」と語る。今年の同社スローガンは“People First Volkswagen”とし、お客様、社会の声を直接聞き、それを強く反映させていくことを実行していくという。

シュタイン氏は2016年のプロダクトについて「先進安全装備の拡充」「パワートレインの新方針」「ライフスタイルに合わせたモビリティ」を基本方針とすると語り、新生フォルクスワーゲンの新車第1弾として新型『Golf Touran』を発表した。

『Golf Touran』は、7人乗りのコンパクトミニバン(MPV)にカテゴライズされる人気車種。今回のモデルチェンジでは、同社初となる「オールセーフティ」を採用した。これはクラストップクラスの安全性を確保するための、トップクラスの先進安全技術や装備、運転支援システムを指す。

ボディサイズは、全長 4,535mm(従来型比+130mm)、全幅 1,830mm(従来型比+35mm)、全高 1,640〜1,670mm(従来型比 0〜-30mm)に変更。ボディがより長く幅広くなるとともにホイールベース(従来型比+110mm)も伸びて、よりスマートでスタイリッシュなプロポーションとなるとともに、より広い室内空間を実現している。

新開発のオールアルミ製 1.4リットル TSI エンジンは最高出力150PS/ 5,000〜6,000rpm、最大トルク250Nm/1,500〜3,500rpm を達成。走る喜びも体感できる

ボディサイズがひとまわり大きくなる一方で、車両重量は従来型と比べて20kgも減少。さらに新開発のオールアルミ製 1.4リットル TSI エンジンの採用により、最高出力が従来型よりも 10PS 増え、150PS/ 5,000〜6,000rpm、最大トルクは従来型よりも30Nm 大きく250Nm/1,500〜3,500rpm となり、コンパクトMPVでは、トップクラスのパフォーマンスを獲得。走る喜びもさらに高まっている。さらに燃料消費率は従来の 15.0km/リットルから 18.5km/リットルと、23パーセント改善。エコカー減税適用モデルで、減税率は取得税が80%、重量税が75%となる。

2列目シートのショルダーにあるレバーを引くだけで、シート全体が前方に向かって倒れ込みながら移動する「イージーエントリーを搭載。3列目シートへのスムーズにアクセスできる。ボディサイズが長くなったため、3列目の実用度も上がっている

また、最新のコネクティビティを搭載するなど、前モデルから大きな進化を遂げている。またグレードも追加され、最廉価モデルの『TSI Trendline』の価格は2,847,000円(税込)と戦略的な価格となっている。その他は『TSI Comfortline』が3,170,000円(税込)、『TSI Highline』が3,769,000円(税込)というラインアップである。

機能と安全性を向上させ、さらに走る喜びも獲得できている点が、大きな魅力であろう。なお、今週の16、17日には、各店舗にデビューフェアが開催される。

また、VGJでは今年、プラグインハイブリッドの第2弾、『Passat GTE』や今回の新車『Golf Touran』のRラインなどの発売を予定している。

今年の新生フォルクスワーゲンの動向に注目していきたい。

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