「新宿ピットイン」が本日で50周年!

ジャズファン必読の単行本『新宿ピットインの50年』発売

2015/12/24 季刊analog編集部
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名門ジャズクラブ「新宿ピットイン」が、オープンしたのは1965年のクリスマス・イヴ。そして本日、12月24日で50周年を迎えることになった。

『新宿ピットインの50年』(税別2,400円、田中伊佐資 監修/新宿ピットイン50年史編纂委員会 編、河出書房新社刊・264ページ)

この50年もの長い間「新宿ピットイン」では、創業者であり代表の佐藤良武氏の一貫したポリシーのもと、毎日さまざまなミュージシャンの名演奏が繰り広げられてきた。ここから多くの著名ミュージシャンが誕生し、日本のジャズ文化を創り上げてきたといっても過言ではない。

50年という節目にあたって、記念コンサートがこの週末26日、27日に新宿文化センターにて開催されるが、同時に記念単行本『新宿ピットインの50年』が刊行された。

本書では、菊地成孔の特別寄稿から始まり、「佐藤良武社長が訊く、ミュージシャンの本音」、渡辺貞夫×坂田明や日野皓正×辛島文雄といった先輩×後輩ミュージシャンの組み合わせによる「ここだけの“ぶっちゃけ”対談」「ジャズミュージシャン・エッセイ」という、関わりのあったミュージシャンが、自身の言葉で自らの経歴からピットインについて語るという贅沢な内容が核となっている。

ちなみに多くのページを割く「佐藤良武社長が訊く、ミュージシャンの本音」は、『季刊・analog誌』のvol.16から連載をしている対談を要約したもので、辛島文雄からスタートし、日野皓正、渡辺貞夫、山下洋輔など18名のそうそうたるミュージシャンが登場する。

また50年間の「ピットイン略史年表」や掲載される写真も、日本のジャズ史という観点からみて本当に貴重な資料といえるだろう。

密度の高い内容で圧倒的な読み応えがある『新宿ピットインの50年』は、ジャズ、音楽ファンにとっては必携の1冊であることは間違いない。ぜひ一度ご覧いただきたい。
なお、本単行本は26、27日の記念コンサートでも販売される。

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