電源部を強化。価格は120万円

アキュフェーズ、AB級ステレオパワーアンプの最上位機「P-7300」

公開日 2015/12/04 10:00 編集部:杉浦 みな子
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アキュフェーズは、AB級動作のステレオパワーアンプ「P-7300」を12月中旬に発売する。価格は120万円(税抜)。

P-7300

P-7300の背面端子部

同社40周年記念モデル「A-200」や、モノラルパワーアンプの最上位「M-6200」などのテクノロジーを投入したというモデル。「東京インターナショナルオーディオショウ2015」で披露されていた製品が正式発表された格好だ(関連ニュース)。電源部を強化していることが特徴で、定格出力は1Ω時で800W、2Ω時で500W、4Ω時で250W、8Ω時で125Wを確保する。

内部は、信号入力段を含めたパワーアンプ全体でバランスアンプを構成するインスツルメンテーション・アンプ方式によって、フルバランス化。入力電圧増幅段にディスクリート構成の低雑音アンプを採用し、入力電圧増幅段と電力増幅段のゲイン配分を最適化することにより、従来モデルP-7100よりさらに低雑音化してSN比を高めている。

また、インスツルメンテーション・アンプを構成する入力アンプおよびパワーアンプ部に、出力信号を電流の形で帰還するカレント・フィードバック増幅回路を採用。加えてパワーアンプ部には、同一回路を並列接続することで諸特性を向上させる独自の回路方式「MCS+」を投入している。このMCS+およびプリドライブ段には直流安定化電源を搭載し、前段回路の電源を一定電圧で固定することで、入力部に電源を通してノイズが混入しないようにしている。

出力回路にはパイポーラ・パワートランジスターを採用し、片チャンネルあたり10パラレル・プッシュプル駆動としている。プロテクション回路には、MOSFETスイッチを採用。エッジノイズ・コイルや、スピーカー端子の直近から信号とGNDをバランスで帰還をかけるバランスド・リモート・センシングなどの技術も搭載しており、出力回路の低インピーダンス化を図り、ダンピングファクターを1,000以上と大幅に向上させた。

また、新開発の高効率大型トロイダル・トランスと、56,000μFの大容量フィルター・コンデンサー2基を搭載することで、電源部を強化。これによって上述の通り、1Ωの超低インピーダンス負荷で800Wという大出力を実現している。

なお、本機はブリッジ接続してさらに大出力のモノフォニック・アンプにアップグレードすることもできる。ブリッジ接続時の出力は、8Ω時で500W、4Ω時で1,000W、2Ω時で1,600W。

外形寸法は465W×238H×515Dmmで、質量は48.6kg。

【問い合わせ先】
アキュフェーズ
TEL/045-901-2771

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  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドACCUPHASE
  • 型番P-7300
  • 発売日2015年12月中旬
  • 価格¥1,200,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:1Ω時…800W、2Ω時…500W、4Ω時…250W、8Ω時…125W ●外形寸法:465W×238H×515Dmm ●質量:48.6kg