フルディスクリート構成でバランス駆動にも対応

iFI-Audio、真空管/ソリッドステートを切り替えできるA級設計ヘッドホンアンプ「pro iCAN」開発を予告

2015/04/09 編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
iFI-Audioは、真空管とソリッドステートの2系統の増幅段を内蔵するフルディスクリート設計のバランス対応ヘッドホンアンプ「pro iCAN」の開発を予告している。発売時期や価格等は未定とのことだが、以下の製品概要が発表されている。

pro iCAN(写真はβ版の機体)

pro iCANは、フルディスクリート回路を採用したA級設計のヘッドホンアンプ。15V/4A超低ノイズPSU(パワーサプライユニット)による内部パワーサプライを含むフルデュアルモノ構成を採用している。500mW/16Ωまでのヘッドホンでは全ステージでA級動作、120Ω以上では全レベルで純A級動作をサポートする。増幅段を2系統搭載しており、「2本のGE 5670真空管」または「4本の超低ノイズJ-Fet」をフロントパネルのスイッチで選択可能で、バイポーラトランジスタおよびMOSFETを組み合わせたハイブリッド設計としている。

音声入力はXLRバランスステレオ×1/RCAステレオ×1を装備する。

多彩なヘッドホン出力を備えており、フロントパネルには3ピンXLRバランス端子、4ピンXLRバランス端子、2系統の6.3mm標準ヘッドホン端子、2系統の3.5mmステレオミニ端子を装備する。3.5mmステレオミニは、インイヤーモニター等を駆動するための内蔵IEMatchアッテネーターを搭載している。

また、リアパネルにはXLRバランスステレオとRCAステレオのプリアウト出力も搭載。オプションのエナジャイザー・モジュール用にMultipin Link端子も備えている。

ボリュームコントロール部は、モーター駆動によるALPS 6-wayポテンショメーターを採用する。

天面からは増幅回路が確認できるようになっている

ヘッドホン用技術「3Dホログラフィック」と「X-Bass」も備えており、それぞれ80Hz/160Hz/320Hzの三段階+OFFで調節できる。ゲインは0dB/12dB/24dBから選択できる。

SN比は117dB(A)以下で、周波数帯域は0.5Hz to 500KHz(-3dB)、出力は6,000mW以下となる。出力電圧 (600R)は20V以下(バランス)、10V以下(シングルエンド)。

本体サイズは220W×62H×190Dmm (脚とコネクターを含む)。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク