試聴座談会のテーマは「ハイレゾとは何(なん)れぞ?」

九州ハイエンドオーディオフェア、DJ TOGGYさんのハイレゾ試聴座談会など盛況のうちに閉幕

2015/03/30 季刊・オーディオアクセサリー編集部
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3月27日(金)から29日、30日の3日間にわたり開催された「九州ハイエンドオーディオフェア」が終了した。12回目を迎えた今年のハイライトは、最終日の29日(日)に開催された地元福岡の人気ラジオDJのTOGGYさんによる試聴座談会だ。

「ハイレゾとは何(なん)れぞ?」というテーマで、座談会の司会を務めたDJ TOGGYさん

TOGGYさんは福岡のKBC Radioで放送中の「TOGGY's AHEAD !」で幅広い層のリスナーから絶大な支持を得ているほか、J:COMでは「TOGGYの清く正しくテキトーチャンネル」にて全国放映も行い、マルチな活躍をみせている。なお、フェア会場にもJ:COMのテレビカメラが入り、後日、各ブースや試聴座談会の模様が番組内で放映されることになるという。

イベント前に各ブースをまわり、興味のある製品を紹介するTOGGYさん

さて、29日(日)の14時からスタートした試聴座談会のテーマは「ハイレゾとは何(なん)れぞ?」。特設会場は瞬く間に来場者で埋まり、オーディオファンはもちろん、TOGGYさんのファンの方々も訪れていた様子で、通常のオーディオイベントとは一味違う雰囲気でスタートした。

TOGGYさんはいきなり「ハイレゾの前にハイレグの定義は?」と切り出し、来場者の雰囲気が一気に和んだところで、講師としてリンジャパンの小泉氏とディーアンドエムホールディングスの野本氏を迎え、和やかな雰囲気のなかでイベントがスタートした。

ハイレゾの定義について解説を行うディアンドエムホールディングスの野本氏

ハイレゾのファイル形式について説明するリンジャパンの小泉氏

座談会では「ハイレゾの定義は?」「ハイレゾを聴くための機械は?」「音源はどうやって入手するの?」といった一連の質門をした上で、宇多田ヒカルの「Automatic」や松田聖子の「風立ちぬ」のハイレゾ音源を再生。

当日のデモのシステム総額が約55万円であることを受け、「10代の宇多田ヒカルが自宅に来ると思えばどうですか? 55万円はお安く感じませんか?」といったユニークな切り口でハイレゾの音の良さを語っていった。

試聴で使用したシステムは、スピーカーがB&Wの「CM10S2」とDALIの「RUBICON2」、MARANTZのUSB DAC/ヘッドホンアンプ「HD‐DAC1」、LUXMANのUSB DACの「DA−200」とパワーアンプ「M-200」、ネットワークプレーヤーの高級モデルとしてLINN「AKURATE DS」もr登場

また、オーディオファンにはお馴染みのビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デビイ」のハイレゾ音源では、マックスオーディオの早見氏が「地下鉄の音が聴こえます」とコメント。「その部分をもう1回流してもらってもいいですか?」などTOGGYさんが一般来場者とともに熱心に耳を傾ける一幕も見られた。

そして最後に来場者からの質問コーナーを実施。「ハイレゾのファイル形式は何がいいですか?」「SACDはリッピングできませんか?」「USB3.0の音質的なメリットは?」などの質問から、「奥さんにも納得してもらえるようなシステムはありますか?」といった内容まで様々な質問が飛び出した。

質問コーナーも実施。当日はJ:COMの「TOGGYの清く正しくテキトーチャンネル」収録のため、テレビカメラも入った

また、TOGGYさんに「音楽に携わっているアーティストの立場から、ハイレゾ音源をどう思っているのか?」という質問もあり、これに対して「今後はライブをリアルタイムでハイレゾ配信するのが主流になってくるのでは?」と見解も示された。笑いあり、真剣な試聴ありで、あっという間の1時間30分であった。

なお、前述した通り、この模様はJ:COMの「TOGGYの清く正しくテキトーチャンネル」にて全国放映される予定になっているので、正式に決定したらお知らせしていきたい。

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