HugoのUSB-DACを移植した廉価モデル「2Qute」も発表

【CES】CHORD、バッテリー強化で音質を向上させた据え置き型USB-DAC「Hugo TT」

公開日 2015/01/08 18:35 編集部 小澤貴信
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2015 International CESが現地時間1月6日から9日まで開催されている。オーディオメーカーが集うベネチアンホテル会場のCHORD Electronicsのブースでは、CHORDの新USB-DAC/ヘッドホンアンプ「Hugo TT」が発表された。英国では2月中旬頃に発売され、価格は2,995ポンドとなる。日本への導入時期などは取材時点で未定とのこと。

CHORD「Hugo TT」シルバーモデル

ブースではCHORDのエンジニアであるロバート・ワッツ氏が本機の解説をしてくれた

■バッテリーを強化した据え置き型「Hugo」

本機はCHORDから昨年発売されて注目を集めたポータブルヘッドホンアンプ/USB-DACの「Hugo」(関連ニュース)の据え置きバージョンとも言えるが(TTは「Table Top」の略)、その内容はさらに強化されている。据え置きコンポーネントながらやはりバッテリー駆動に対応し、筐体内部にはHugoの2倍のバッテリーを搭載。電源容量10,000,000μFのスーパーキャパシタにより、バッテリー寿命を延ばしただけでなく、音質も向上させたという。なおFPGAには引き続き「Spartan 6」を採用し、約26,000タップのFIRフィルターを搭載する。

Hugo TTのブラックモデル

USB入力はPCM 384kHz/32bit、DSD 5.6MHz(DoP)に対応。Hugoと同様に、ハイレゾ対応の「HD」入力と、48kHz/16bit対応のモバイル端末向け「SD」入力と2系統のUSB入力(それぞれUSB-B端子)を搭載する。また、BNC同軸デジタルは384kHz/32bit、光デジタルは192kHz/24bitkHzまでの入力に対応している。引き続きaptX対応のBluetoothも内蔵する。

背面端子部

付属のリモコン

ライン出力はRCA/XLRを1系統ずつ搭載。ヘッドホン出力はステレオ標準端子を2系統搭載。そのほかの仕様面では、付属リモコンからの操作に対応。また本体前面の左側のLEDディスプレイに入力名や入力信号のスペックを表示することができる。天板のレンズ部はHugoと同様に、入力信号のスペックによって表示する色が変化する。

■HugoのUSB-DAC部をChodetteの筐体に収めた「2Qute」も発表

HugoのUSB-DAC部を、同社のコンパクトなコンポーネントライン“Chodette”の筐体に納めたUSB-DAC「2Qute」も発表された。こちらは2015年3月から4月に英国発売予定で、価格は995ポンドを予定している。

CHORD「2Qute」

USB入力を1系統搭載し、Hugo同様にPCM 384kHz/32bit、DSD 5.6MHz(DoP)の再生に対応。また192kHz/24bitまで再生可能な光デジタル入力を搭載。本機はバッテリーは非搭載で、ACアダプターによる電源供給が必要となる。

アナログ出力はRCAを1系統搭載し、ヘッドホンアンプは非搭載。Hugoは英国では1,400ポンドで発売されているが、本機は995ポンドと、機能や出力を絞りながら非常に高いコストパフォーマンスを実現したという。

■オリジナルHugoや同社ハイエンドモデルもデモ

CHORDのブースでは併せてオリジナルHugoを試聴することができた。また、「QBD76HDSD」など同社のハイエンドラインの製品のデモンストレーションも行っていた。

CHORDブースの様子

オリジナルHugoも出展

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