最大5.6MHz DSDに対応

【独HighEnd】ナグラ、同社初のDSDネイティブ再生対応DAC「HD DAC」を展示

2014/05/18 季刊ネットオーディオ編集部 浅田陽介
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現地時間の5月15日よりドイツ・ミュンヘンにて開幕した「Munich High End 2014」。スイスのハイエンドブランドとして、世界中のオーディオファイルの憧れの存在となっているナグラからは、同社初となるDSDネイティブ再生対応USB-DAC「HD DAC」が登場し話題を呼んでいる。

ナグラのブースで注目を集めていたDAコンバーター「HD DAC」

HD DACは、プロオーディオ分野でも数々の銘機を生み出してきたナグラの技術を結集させたDAコンバーター。最大の特徴は最大DSD128にまで対応したUSB入力を装備することだ。同社はDSDフォーマットの先駆者でもあるプレイバック・デザインズのアンドレアス・コッチと共に、このDSDネイティブ再生への対応を進めたという。なお、PCMは最大384kHz/24bitに対応する。入力されたデジタル信号は、内部でDSD128にアップコンバートされる仕組みとなっているのも特徴だ。

HD DACのリアパネル。入力はUSB×1、光TOS×1、AES/EBU×1、BNC同軸×1、RCA同軸×1に加え、NAGRAフォーマットによるI2S端子を搭載。アナログ出力はRCA、XLRをそれぞれ一系統搭載する

HD DACの脚部は他のモデルと同様、丸みを帯びたスパイク形状のものが採用されている

アナログ部にもナグラらしいこだわりが満載。デジタル回路より伝送される信号は一般的な急唆なフィルターを排除したという同社最上級のアナログ回路を搭載する。トランスは手巻で生産されるハイクオリティ・トランスを搭載しているほか、25個のローノイズのパワーサプライユニットで構成されている。なお、出力段に真空管を採用していることも同社らしいアプローチと言えるだろう。

でもはMacBook ProをBootCampで駆動し、JRiver Media Centerを用いて行われていた

同社オープンリールデッキの銘機、NAGRA IV-Sを用いてのデモも大きな注目を集める

なお、HD DACはナグラが用意する強化電源、MPS、VFSも使用することが可能となっている。

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