DS Audioブランドの第一弾モデル

DS Audio、光電型のアナログ用カートリッジと専用EQを発売

公開日 2013/12/17 20:06 オーディオ編集部
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光ディスク評価用ピックアップや検出用装置などを開発・製品化する先端光学の専門会社、(株)デジタルストリームは、光電型のアナログレコード再生システム(ピックアップカートリッジと専用イコライザー)を開発。自社ブランドのDS Audioから12月23日より発売する。

DS Audioの DS001光カートリッジ(手前)と専用イコイライザー(奥)。いずれもボディはアルミ削り出しの重厚な作り

光電型カートリッジは、1970年代初頭に東芝のAUREXブランドなどから発売されていた方式だが、当時の光源がランプであったことなど、高度な製造技術と管理調整が必要であったことなどから、その後、製品が永らく途絶えていた方式として知られる。

検出機構そのものは赤外線LEDによるため光は目に見えないが、ボディには光電型をイメージするレッドもしくはブルーのLEDを配置。電源の通電確認ランプも兼ねている

カートリッジのパッケージは重厚なアルミ削り出しのアルマイト処理製で、裏返してシェルスタンドに使えるようになっている(ヘッドシェルは製品に含まず)

今回発売される光電型カートリッジとイコライザーは、カートリッジに搭載した赤外線LEDとその検出機構によって針先の動きを信号へと変換。専用のイコライザー(必須)によって音声信号にして出力するという、振幅比例型による発電機構を採用した、完全なアナログ式のピックアップシステム。プレーヤーやトーンアームは、従来の方式のものを使用可能となっている。

DS Audioの光カートリッジはanalog Grand Prix 2014にて特別賞を受賞。『季刊analog』誌のvol.42号にて、特別試聴レポートを掲載している

DS001はDS Audioブランド第一弾となる製品で、日本国内と中国で同時に発売。今後、カンチレバーや針先、さらに専用イコライザーの回路に真空管を採用したものなど、バリエーションモデルの製品化も予定されている。なお、12月下旬から順次、販売店に試聴機を設置していく予定とのことだ。

『季刊analog』誌のvol.42号(12月14日より好評発売中)

■DS Audio 光カートリッジ DS001(受注生産)
光カートリッジ及び専用イコイライザーセット  ¥367,290(税込)
カートリッジ単品 ¥105,000(税込)
イコライザー単品 ¥262,290(税込)

Specifications
<カートリッジ部>●発電方式:光電型(針の動きを赤外線LEDとフォトダイオードで検出)●適正針圧:1.5g(1.3g〜1.7g)●カンチレバー:アルミ●針形状:ラインコンタクト●ボディ:アルミニウム削り出し●質量:6.5g●表示用LED:レッドまたはブルー(購入時に選択) <イコライザー部>●定格出力電圧:500mV(1kHz)●入力端子:RCA端子×1系統●出力端子:RCA端子×2系統(通常出力/サブソニック出力)●サイズ:325W×96H×210Dmm●質量:5.5kg

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