デジタル出力端子をカスタマイズ可能

アクシス、米MSB Technology社の最新DSD対応DAC「Analog DAC」

公開日 2013/08/09 16:40 ファイル・ウェブ編集部
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アクシスは、米MSB Technology社の取扱いを8月21日から開始。MSBの最新モデルとなる「Analog DAC」も発売する。

「Analog DAC」以外の製品についてはこちらでお伝えしている。

「Analog DAC」は、同社の「Diamond DAC」の開発から生まれたD/A変換方式やクロックなどの技術を投入したモデル。価格はボリュームなしのものが903,000円(税込)、ボリューム有りのものが1,034,250円(税込)。電源はDesktop Power Supply。プラス39,990円(税込)でAnalog Power Baseに変更することもできる。

Analog DAC

標準で付属する電源「Desktop Power Supply」

5.6MHz/2.8MHz DSDや最大384kHz/24bit信号の入力に対応。オプションのMSB PRO I2S端子を搭載すれば384kHz/32bitまでの入力が可能だ。

デジタル入力部に差し替え可能な3つのスロットを用意し、カスタマイズできるのが特徴のひとつ。いずれも384kHz信号入力に対応した「RCA&Toslink」、「AES/EBU」、「MSB PRO I2S(32 bit)」、「アシンクロナスUSB(384kHz USB2)」の中から3系統を選択して装着することができる。なおデジタル入力3系統のうち、1系統は標準価格に含まれるが、他の2系統はオプション扱い(追加料金は1系統あたり税込131,250円)となる。

デジタル入力部に差し替え可能な3つのスロットを用意し、カスタマイズできるのが特徴のひとつ

DACにはラダータイプのマルチビットDACを採用。同社がこだわりを持つラダータイプのマルチビットDACの最進化形であるディスクリート・サイン マグニチュード ディスクリートDACモジュールを2個搭載。ディスクリート・ロジック/抵抗素子をDACモジュール内に搭載することで、補償回路なしでダイレクトに電圧出力し、高ダイナミックレンジによるハイパワー出力を実現しているという。

デジタル信号処理には80bit演算能力を持つSharc DSPを2個搭載。384kHz/32bitまでのアップサンプリング処理と、MSB独自の32倍32bit精度のシングルステージ構成によるアドバンスド・オーバーサンプリング・デジタルフィルタリングに対応する。アップサンプリング機能は整数倍同期方式。

また、入力データを一度バッファーし、データのみをDACの高精度マスタークロックに同期処理するリ・クロッキング機能を搭載。こちらはON/OFFが可能となっている。

マスタークロックには、Diamond DACの開発で得られたフェムトセカンド・クロックテクノロジーをカスタマイズしたものを採用。DACとの物理的距離も最短距離に配置している。

前述のとおり、ボリュームコントロール・プリ機能を搭載したモデルも用意。こちらのボリューム調整機構はパッシブアッテネーターとシングルオペアンプから成るシンプルなもの。一般的なプリアンプを経由するものよりも短い距離での信号処理でボリューム調整が可能となり、音楽信号のクオリティを最大限に保ちながらダイレクトにパワーアンプへ送ることができるという。ボリューム調整範囲は+9dB〜-69dB。ステップ゛は1dB。また、0dB位置では完全にこの回路をバイパスすることができる。

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