初採用音源がe-onkyoで12/12より配信開始

ビクタースタジオ、CD音源をハイレゾ化する「K2HDプロセッシング」を開発

ファイル・ウェブ編集部
2012年11月29日
ビクターエンタテイメントが運営するビクタースタジオは、「K2テクノロジー」の最新技術として「K2HDプロセッシング」を開発したことを発表した。

本技術は、CDフォーマットのマスター音源からでもハイレゾ音源作成を可能とする独自技術。単純にデジタルフォーマットだけを変換するのではなく、実際の周波数や分解能もそれぞれのスペックに合わせて補正することができ、CDフォーマットにおいてカットされていた20Hz以上の高域情報も、最大100kHzまで復元することが可能。44.1kHz/16bit音源を96kHz/24bitや192kHz/24bitへ、マスター音源の音質に忠実にアップコンバートすることができるという。


96kHz/24bit録音・オリジナルファイル。40kHz以上まで、音楽信号が記録されている


上記オリジナルファイルから、CD用44.1kHz/16bit形式に変換されたファイル。CD方式のサンプリング周波数による制限の為、音楽信号は約20kHzまでしか記録されていない


上記CD用ファイルにK2HDプロセッシング処理を行い、96kHz/24bitに変換したファイル。CD用ファイルを元に録音時の音楽信号を推測、オリジナルに近いスペクトルを生成

そもそも「K2テクノロジー」は、ビクタースタジオJVCケンウッドと共同開発したデジタル音源の高音質化技術。これをベースに2003年、最大100kHz/24bitの音楽情報を44.1kHz/16bitのCDフォーマットに納める技術「K2HD」を開発していた。以降「K2HDマスタリング+」シリーズなどの高音質CDに本技術が用いられてきた。

「K2HDプロセッシング」により、ビクタースタジオが保有する様々なフォーマットのカタログ音源を、音質上の制約にしばられることなくハイレゾ配信することが可能となるとのこと。同社は、「K2HDプロセッシング」によるハイレゾ音源製作サービスを、国内メーカーはもとより、海外メーカーからの発注にも積極的に対応することを表明している。

なお、高音質配信サイト「e-onkyo music」にて12月12日より配信が開始される「Victor Studio HD-Sound.」ハイレゾ配信第2弾の以下のタイトルにて、「K2HDプロセッシング」が初めて採用された。

・ボブ・ジェームス『ワン・オン・ワン+1』(96kHz/24bit)
・ボブ・ジェームス『はげ山の一夜』(96kHz/24bit)
・リー・リトナー『オン・ザ・ライン』(96kHz/24bit)
・サリナ・ジョーンズ『マイ・ラブ』(96kHz/24bit)
・村治佳織『パストラル』(96kHz/24bit)
・村治佳織『レスプランドール』(96kHz/24bit)
・フジコ・ヘミング『奇蹟のカンパネラ』(96kHz/24bit)
・長谷川陽子『WAVE 〜ジョビンへのオマージュ』(96kHz/24bit)