自作とクオリティアップのテクニックと魅力を伝授

真空管オーディオ・フェアでの実演『旬の音本舗*福田屋』イベントレポート

公開日 2012/10/12 11:09 オーディオ編集部
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10月7〜8日に秋葉原の損保会館にて開催された「第18回 真空管オーディオ・フェア」。7日には、『季刊・オーディオアクセサリー』誌編集部の協力による試聴イベント「真空管アンプの世界でも活用できる『旬の音本舗*福田屋』実践テクニック」が開かれた。その模様をご報告する。


旬の音本舗*福田屋主人ことオーディオ評論家の福田雅光氏

旬の音本舗*福田屋(1)     定価2,000円(本体価格1,905円)
この試聴会は、9月に刊行されたばかりの増刊『旬の音本舗 *福田屋(1)』の刊行記念イベントでもある。“福田屋主人”ことオーディオ評論家の福田雅光氏を講師に、増刊のなかでも取り上げている特にお薦めのクオリティアップテクニックをつぎつぎに会場で披露し、来場者にその音の成果を聴いていただいた。


より良い音で楽しむためには、良いと思ったことは試してみること。そして日頃の音質比較と地道な確認作業だと語る福田氏

用意された、今回の福田屋の出し物。ラインケーブルなどはすでに装着済みとなっている
『旬の音本舗 *福田屋(1)』で取り上げている大きなテーマは、電源関連の整備とアクセサリーでのクオリティアップ。より良い音でオーディオを楽しむためには、オーディオシステム全体のコンディションを、まず高めることである。

試聴会では、まず第一に供給する「電源のクオリティ」が特に重要であることを解説。福田氏が長年にわたり独自の研究と実験検証を積み重ねた上で確かな効果を確認している電源の整備法として、電源の引き回し方と電源ケーブルの選び方、そして別な楽しみとして、電源ケーブルの自作方法や、ケーブルの振動防止の観点でケーブルに装着するグッズまで、実物を見聴きしながら解説した。

会場に用意されたシステムは、マックトンのセパレート管球アンプとJBLのスピーカー、エソテリックのデジタルプレーヤー。(株)マックトン代表の松本氏(写真右)が冒頭にアンプの説明を実施

会場の試聴ソースの1枚としても使用した、福田雅光氏がセレクションした『旬の音本舗*福田屋(1)』の特別付録CD

また『旬の音本舗 *福田屋(1)』に特別付録となっている高音質CDソースを再生しながら、ケーブルごとの音質の違いも確認。真空管アンプを核としたシステムにおいても、電源整備が大切であることを来場者は実感されていたようだ。

アクセサリー類の実演では、福田氏が日頃の試聴でも常用している、CDソフトの静電気除去効果を実演。ORBのデスタットハンディによる処理前と処理後で明らかに音質が向上したことを、多くの方が驚きを持って感想を述べていた。試聴会の終了後は、多くの来場者が質問のために福田氏の元に集まり、非常に熱心に問いかけを行うなど、最後まで盛り上がりを見せた。

姉妹誌『AA146』号の付録とは一部内容が異なる、『福田屋』の中国瑞鳴音楽の特別サンプラーCDの収録曲(フェードアウトではなくフル収録で14曲・約60分)

10年分から特別セレクトした価値あるノウハウを満載。掲載時モノクロだったページは完全カラー化して収録! 最新インタビューも。全国の書店にて絶賛発売中!!

                 ◇

増刊誌『旬の音本舗*福田屋(1)』は、オーディオ評論家の福田雅光氏が『季刊・オーディオアクセサリー』誌へ連続42回、10年間にわたり好評執筆中の連載記事「旬の音本舗*福田屋」を集大成し、新規インタビューなども盛り込んだ一冊。会場でデモンストレーションしたオーディオテクニックや自作例、ハンダの音質比較テストなどの詳細のほか、音楽ソース14曲を収録した、付録高音質CD(約60分収録)も付録。詳細はこちら

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