国産真空管による試聴会の報告

「Cool Kyoto」展レポート − 高槻電器工業が真空管試聴会を実施

公開日 2012/10/10 17:55 analog編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
高槻電器工業(株)は、2012年10月5〜8日に赤坂サカスにて開催された京都「Cool Kyoto2012」に出展し、同社製の真空管を用いたアンプなどで試聴ブースを設け、国産真空管ならではの優れた音の体験会を実施した。


TA-300BとTA-274Bを装着したオリジナルのアンプ

スピーカーシステムはアルテックの銘機A7
同社は、日本で唯一のオーディオ向け真空管メーカーとして、「TAKATSUKI」ブランドにて国産真空管「TA-300B」「TA-274B」「TA-274A」を製造し(株)エイ・アンド・エムより発売、その製品は『季刊analog』誌にてもオーディオ評論家による試聴レポートを掲載して高評価を得ている。


アンプはモノアンプとステレオアンプ(AIRTIGHTのATM-300)を用意

アナログプレーヤーはDENON製
今回、試聴室にはアルテックのスピーカーA7を据え、真空管アンプには同社オリジナルとエアータイト製を用意。TAKATSUKI真空管の優れた音の特徴を、アナログディスクとデジタルディスクの両方でじっくりと体験できるようになっていた。

一方、真空管を用いたヘッドホンアンプ2台も参考出品し、手持ちのポータブルプレーヤーを接続して試聴が可能なコーナーも設置された。

手持ちの携帯プレーヤーで試聴できるコーナー。左はベース部が黒い新タイプの真空管

高槻電器工業(株)の担当の方々。手作りのかわいいパンフレットも配布された

来場者した年配の男性は試聴室の音を聴き、真空管という懐かしい感覚とともに、音楽の素晴らしさを魅力的な音で楽しむ心地よさを改めて実感し、いまも国産真空管がこだわって製造されていることに驚かれていた。iPhone持参の若者は、ヘッドフォンで聴いて真空管の音質そのものに興味を持ち、その後、試聴室でもじっくり聴いていた。

なお、(株)エイ・アンド・エムからはこの秋、「TAKATSUKI」ブランドの真空管(新バージョン)を搭載するステレオシングルパワーアンプATM-300 New TAKATSUKI Versionが発売予定となっている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック