発売日まであと4日!

【Net Audio vol.07情報】ハイレゾの意味を問う! 付録音源「低音 Played by D&B feat.EV」の内容とは?

2012/07/26 季刊Net Audio編集部
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季刊『Net Audio』誌 第7号が7月30日に発売されます。今回の付録ディスクにも、注目のアーティストによるハイレゾ音源が収録されています。

7月30日発売季刊「Net Audio vol.07」

コンテンツは、国府弘子さんのPIT INN LIVEを新録した音源や、ELEMENT3の六本木alfieでのLIVE音源、また、西野正和さんのプロデュースした「低音 played by D&B feat.EV」の3つ。

今日はそのなかから、「低音 played by D&B feat.EV」をご提供いただくにあたり、この音楽制作をされた西野さんがおっしゃっていたことが印象的だったので、少しご紹介したいと思います。

付録音源のひとつ「低音 played by D&B feat.EV」

この音源はもともと、西野正和さんの著作『新・最高音質セッティング術』(リットーミュージック刊)の付録ディスクに収録するために作られたもの。そのハイレゾ・バージョンがe-onkyo musicで発売され始め、たいへんな人気を呼んでいたため、本誌は、そのなかから「Trio〜Move the Woofer〜」という楽曲の1分強のサンプル音源を付録にご提供いただいたのです。

さて、この「Trio〜」、聴くと、エレキベースとバスドラの低音がバシバシと迫ってくる、まさに“低音”というコンテンツ。フュージョンなんですが、そこに加わっているエレキバイオリンにはロック魂がこもっているところも聴き応え十分です。

西野さんによると「ドンッ!! っていうドラムスのキック(バスドラ)、ふつうはここまで入れないんですよ。でも僕がエンジニアさんに『もっともっと』と言って、エンジニアさんが『限界ですよ』と言ったところから『もうひとつ』と言って無理やり入れてもらったんです」。

編集担当は、この音源をさまざまなシステムで聴く機会を持ったが、このドンッ!!のキック音、iPhoneでチェックした音と、編集部のレファレンスシステムで聴いた音では、当然ですがあまりにも違っていたのが面白い体験でした(編集部のレファレンスはフェーズメーションのDAC、アンプはアキュフェーズ、スピーカーはモニターオーディオ)。

ちなみにこの付録音源について記事を書いていただいたオーディオ評論家の村井裕弥さんのご自宅システムで聴いた音は、まさに“パワフルなネットオーディオの音”で、それを体験できたのも収穫でした(スピーカーはルーメンホワイト、DACはマイテック、プリアンプはフィデリックス、パワーアンプはハルクロ)。

これまで、ネットオーディオの手法では、空気感のある透明度の高い綺麗な音を印象深く感じていたので、こういったパワフルサウンドをどう鳴らすか、というのは、取り組みがいのあるテーマだと思います。

さて、この「低音〜」は、ハイレゾのオリジナル音源および、「バイオリンだけ逆相バージョン」「ベースだけ逆相バージョン」「キック(バスドラ)だけ逆相バージョン」というトラックも作ってご提供いただいているのが面白さのひとつとなっています。逆相とは何か、興味をお持ちの方は、ぜひご体験いただけますと幸いです。

もうひとつ、西野さんは今回「せっかくハイレゾで提供するなら、ぜひ、コンプレッサーをかけていないダイナミックレンジの広さを体験していただきたい」、こういった試みもしております。

CDを作るときは、コンプレッサーをかけて音圧を上げるのが当然の世の中になっていますが、ハイレゾを提供できるようになったのならば、ハイレゾで提供するマスター音源のあり方を考えてもよいのでは?……そんな問題提起が込められているのです。

さて、そんな「低音 played by D&B feat.EV」をぜひご体感いただければ幸いです。Net Audio vol.07は7月30日(月)の発売です。

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