“モダンオーディオファイル”の現在進行形の要望を叶えるDSM

リンの新コンセプト“DSM”を英リン社長・ギラード氏が紹介 − シリーズ3モデルをデモ

2012/05/10 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
リンジャパンは本日、同社の新コンセプト“DSM”のローンチイベントを開催。英LINNの社長 ギラード・ティーフェンブルン氏らが登壇し、新しいコンセプト“DSM”について紹介した。

KLIMAX DSMの試聴システム

ギラード・ティーフェンブルン氏

ギラード氏は、「MAJIK DS-I、SEKRIT DS-Iを展開した頃から若いユーザーが増えてきた」と説明。PCオーディオのほか、オンライン上の映像作品や音楽をストリーミング再生して楽しんだり、リビングルームなど生活環境に溶け込んだスタイルで音楽を楽しむオーディオ愛好者を「モダンオーディオファイル」と呼び、「私たちは一丸となって彼らに注目したい。DSMの“M”は、“Multi-use(マルチユース)”のM。“モダンオーディオファイル”の現在進行形の要望を叶えることをDSMのコンセプトとしている」と語った。

「オーディオファイルの現在進行形の要望に応える」がコンセプトであることを語るギラード氏

「彼らから寄せられるのは、リビングにあるBDプレーヤーやPS3などの音楽再生機器を接続したい、オンライン上のコンテンツをストリーミング再生する際に良い音で楽しみたいといった要望。一番多いのは、普段使っているPC内の音源や、使い慣れたiPhone/iPadの音源を高音質で聴きたいという声だ」とギラード氏は説明。

現在までに「KLIMAX DSM」「AKURATE DSM」「MAJIK DSM」の3モデルが展開されているDSMシリーズが、それらの要望に応えることをギラード氏はアピールする。「Wi-Fiを経由して、PC内の音源やiPhone/iPadの音源をワイヤレス再生することができる。オンライン上の音楽や映像等のコンテンツも、リンのオリジナルアプリ“Songcast”を使うことによって、ストリーミング再生して良い音で楽しめる。また、リンのオリジナルアプリ“Kinsky”を使用すれば、スマートフォンやタブレットから遠隔操作が行え、別の部屋にあるDSMを操作することもできる。ユーザーは、音楽を楽しむ際にPCの前に座っている必要がなくなった」と同氏は語る。

続いて、同社のキース・ロバートソン氏がDSMシステム各種をデモ。リンレコーズのアーティスト エミリー・バーカーや、キース氏自身がファンだというAC/DCの曲、オンライン上の映像コンテンツなどを、PCおよびiPhone/iPadを使ってネットワーク再生した。

キース・ロバートソン氏

MAJIK DSMの試聴システム


iPadを操作して試聴デモを行うキース氏

AKURATE DSMの試聴システム
さらに、製品以外の部分でもLINNブランド自体のアピールに取り組んでいることが、同社のスティーブ・クロフト氏によって紹介された。DSMの発表とあわせ、本国の公式サイトをリニューアルしたという。「新サイトでは、生活の中で音楽をどう楽しむかといった部分にもスポットを当てている。例えば、リンのスタッフが普段どうやって音楽を聴いているのかを紹介したページや、ユーザーのお薦め音楽情報を掲載するページなどを設置している。リン独自のFacebookともいえるかもしれない」。

スティーブ・クロフト氏

リニューアルされた公式サイト


各国のオーディオショップでの展開風景も紹介された
また今回のプレゼンテーションでは、新コンセプトであるDSMの説明と併せ、「シンプルなシステム」という言葉が繰り返し語られた。ギラード氏は「できるだけシステムをシンプルにして簡素化していきたい」とし、キース氏も「オーディオになじみの無い人にも、私たちから歩み寄りたい。若いユーザーをどう迎えに行くか? そういった取り組みがポイントになる。シンプルにオーディオを説明していくことが大事だ。現在音楽を聴いているスタイルはそのままに、“こうすればもっと良い音で楽しめるようになる”という提案をしていきたい」と語った。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック