ド派手な存在感を今年もアピール

<CES>モンスター、コラボレーションヘッドフォンや電源・ネットワーク関連機器まで幅広くラインアップ

公開日 2012/01/12 17:53 季刊オーディオアクセサリー編集部:浅田陽介
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現地時間の1月10日よりアメリカ・ラスベガスにて現在開催中のInternational CES。モンスターは巨大企業が軒を連ねるセントラルホールにブースを構えるが、今年も他社にひけを取らないド派手なブースを展開している。

今年もド派手な展開をしているモンスターのブース

今年の注目もコラボレーションヘッドフォン

目玉となるのは、現地時間の9日に開催されたプレスカンファレンスでもフィーチャーされた5つのヘッドフォンである。


ファッションブランド、ディーゼルとコラボした「VELTR」
まずは人気ファッションブランドであるディーゼルとコラボレーションしたVEKTR。ダイヤモンド状の多面体デザインが採用されたオーバーヘッド型モデルで、再生/停止/通話などのiPhoneのコントロールに対応したControlTalkを装備する。また、折り畳み機構も備えたことに加え、本機専用のキャリングケースも付属するなど、徹底して”普段使い”を意識した仕上がりとなっている。価格は279.95ドル。

2つ目はラッパーであり人気俳優でもあるNick Cannon氏とのコラボレーションモデル「N-TUNE」(149.95ドル)と「N-ERGY」(69.95ドル)。いずれも低音の再現性にこだわって開発されたモデルである。


人気俳優、Nick Cannon氏とのコラボレーションとなる「N-TUNE」と「N-ERGY」
オンイヤーモデルであるN-TUNEは、長時間の装着でも快適さを保つよう、軽量な設計としたほか、絡みにくい片出しケーブルを採用。ControlTalkも搭載するなど、ライフスタイを考慮した設計が特徴だ。カナル型のN-ERGYも同様に、低音の再生能力を重視して開発。ユニークな機構として挙げられるのは、筐体背面に磁石を装備したこと。これは使用しない時に耳を保護するために、首の周りに掛けられるよう、ヘッドフォンどうしをロックさせるというものだ。こちらはケーブルに耐久性のあるフラットケーブルを採用し、コネクターは直角タイプを採用。ControlTalkも搭載する。


韓国の音楽プロデューサー、J.Y.Parkとコラボレーションした「DIAMOND TEARS」
3つ目は、韓国の音楽プロデューサーであるJ.Y.Parkとコラボレーションした「DIAMOND TEARS」(279.95ドル)。ダイヤモンドを連想させる美しい筐体とカラーリングが特徴となる本機だが、装着感にもこだわって開発されている。また、ドライバーは本機のために新開発されたものを採用しており、超高速レスポンスを実現したという。

なお、こちらもControlTalkに対応しており、付属品として専用のキャリングケースやクリーニングクロスが用意されている。



ゴールドの筐体がインパクトあるVerdine White氏とのコラボモデル「GRATITUDE」
4つ目にご紹介するのは、世界最高峰の人気ファンクバンド、Earth,Wind&Fireのベーシスト、Verdine White氏とコラボレーションしたカナル型ヘッドフォン「GRATITUDE」(229.95ドル)である。さらに忠実かつ自然な再生音を確保したという本機は、特に高帯域の再現性に注力して開発が行われたという。

また本機のために新設計されたというノイズアイソレーション構造を採用した上で、耳に完璧にフィットするデザインが採用されている。イヤーチップには同社独自の高遮音性チップSuper Tipsが採用され、ケーブルは絡みにくいフラットケーブルが採用されている。

さらにControlTalkも搭載。またキャリングケースも本機のための特別仕様のものが付属する。


音楽とファッションの融合をテーマとした「INSPIRATION」
5つ目は”音楽とファッションの融合”をテーマとして開発されたオーバーヘッド型モデル「INSPIRATION」(279.95ドル)。本機は日常のライフスタイルに合わせてヘッドバンドのデザインを交換できるモデル。仕事がある平日はシンプルなデザインを、休日は遊び心あるデザインを、といったように気分に合わせて着せ替えできるのが大きな特徴となる。

またヘッドバンドは別売(29.95ドル)でも用意され、お気に入りのデザインを追加できることも大きな魅力だ。機能としてはノイズキャンセリング機能を搭載したほか、ControlTalkも装備。キャリングケースも付属する。

インターネットからの電源管理を実現するコントロールアプリとPRTシリーズ

今回のイベントで、ヘッドホンのほかにもうひとつ会場で注目を集めていたものが、インターネット上から電源管理を実現するコントロールアプリ「Power Contorl」とそれに対応したPRTシリーズである。


PRT 300MCとネットワークを連携させるためにGTW 100をセットにした「PRT 300MC kit」
これは同じくアメリカの企業であるPeople Powerが提供するクラウドサービスとの連携により実現したスマートフォンアプリで、iOS、Android、Windows Phoneに対応する。必要となるのはPRTシリーズと専用のアプリ、そしてインターネットに接続する際に必須となるネットワーク接続機器「GTW100」(59.95ドル)だ。これらにより、接続した機器全ての電源管理を外出先からでも行うことができるようになる。

「Power Control」の操作画面。このアプリで外出先から自宅のあらゆる電源管理が可能となる。

またアプリ上では「現在の消費電力量」などの情報も確認することができるので、日々の節電に大きく貢献することも期待できるアプリだ。ラインアップは「PRT100M(59.95ドル)」「PRT100MC(69.95ドル)」「PRT 300MC(119.95ドル)」の3モデル。PRT 300MCとGTW 100をセットにした「PRT 300MC kit(149.95ドル)」も販売される。

ネットワーク対応機器も発表

モンスターのアメリカでの展開は非常に多岐にわたる。ケーブルやヘッドフォン、電源機器に加え、これまでカーケア用品やカーオーディオ関連製品などが紹介されてきたが、さらに今回はネットワークを駆使したホームエンターテイメント機器「StreamingCast」を発表している。

Monster Streaming Cast

本機はパソコン内にあるライブラリをUSBメモリのようなトランスミッターから無線で受信機に送信。受信機からインターネットに接続することにより、場所を問わずにいつでもPC内のライブラリを楽しむことができるというものだ。トランスミッター-受信機間の伝送は定評あるKLEER技術を採用しているため、音質の劣化も最小限に抑えられている。

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