トークコンサートのライヴ盤CD

90歳の現役ピアニスト、室井 摩耶子のCD「演奏の秘密 II 」が発売

公開日 2012/01/11 17:48 オーディオ編集部
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90歳を迎えたいまも生涯現役を貫くピアニスト、室井 摩耶子 (むろい まやこ)の新譜CD『「演奏の秘密 II 」〜円熟の精華!』(ZMM-1111、税込3,000円)が、昨年11月末にゼール音楽事務所よりリリースされた。


室井 摩耶子 (むろい まやこ)の新譜CD『「演奏の秘密 II 」〜円熟の精華! 』(ZMM-1111、税込3,000円)
収録されているのは、東京オペラシティ・リサイタルホールで昨年10月11日に行われた演奏会のライヴで、曲目はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」と、シューマンの「子供の情景」作品15。

この作品の特徴は、ピアノ演奏に対する長年の経験と研鑽により培われた、味わい深い楽曲演奏に加えて、スコアや作曲家の奥深い知識から導かれる各曲目の聴きどころについて、分かりやすく説明した室井氏自身のトークが収められている点にある。時にはピアノでそのフレーズを弾きながら、その曲の核心へといざなってくれる内容となっている。

トークが先に収められているので、それを聴いた後に楽曲を聴くと、馴染んだ曲のなかにある、新鮮な驚きを発見できるかもしれない。

録音は、収録されたコンサートホールの心地好い空間の響きを十分に取り入れ、ピアノの美音に包まれる感覚が味わえる。90歳という年齢が信じられないほどの確かなテクニックで、深遠かつ安心して聞き込める円熟のピアノ演奏が楽しめる内容となっている。


室井 摩耶子は、1921(大正10)年4月18日生まれ。6歳よりピアノを始め、高折宮次氏に師事。41年東京音楽学校(現・東京芸大)を首席で卒業、研究科に進み、クロイツァー教授に師事、43年に修了。1945(昭和20)年に日比谷公会堂で日響(現・N響)のソリストとしてデビュー、以後ヨーロッパに渡り研鑽を積みながらヨーロッパで長く活躍。帰国後も日本を代表する名演奏家として円熟の演奏が高評を博す。80歳を超えてピアノコンチェルトも協演、また「音楽を聴きたいって何なの?」と題したトーク&コンサートは20回にも及び、多くの人々に感動を贈る最前線の演奏活動にも挑戦し続けている。

●タイトル:『「演奏の秘密 II 」〜円熟の精華! 』
●アーティスト:室井摩耶子
●収録曲:
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第17番ニ短調op.31-2「テンペスト」(トーク)
シューマン/「子供の情景」op.15(トーク)
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第17番ニ短調op.31-2「テンペスト」
シューマン/「子供の情景」op.15
●CD番号:ZMM1111
●発売元:ゼール音楽事務所
●取り扱い店:ディスクユニオン、タワーレコード、HMV、アマゾン、ヤマハ銀座店など

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